ビブリア古書堂の事件手帖1・2 | リリのぜいたく三昧

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せっかく撮った写真とか、観た映画のこととか、読んだ本とか、初めて行った場所のこととかを書きたくて。

日本に帰ってきてから、漫画とアニメで過ごしてきた私ですが、久しぶりの活字です!←




「ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~」

「ビブリア古書堂の事件手帖2~栞子さんと謎めく日常~」

三上延著、メディアワークス文庫


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車移動が基本の地元と違い、電車が中心の東京では、やはり移動の共は本ですね!

外務員試験の勉強しろよ!ってところですが、あんなデカいテキスト開いてられるかよってことで、前から気になってた文庫本を購入。

一冊目が面白かった&すぐ読み終わりそうだったので、続編も購入。




この本のテーマは、「古書」つまり古本です。



古い本には、それ自体に物語がある。

どんな人に、どんな風に保存され、その人から次はどんな人の手へ、どんな風に渡ったのか、そしてどうしてこの古本屋にたどり着いたのか。

この話は、その「本それ自体が持つ物語」を紐解いていく物語です。




主人公で、古書堂の店員の大輔と、古書堂の店主である栞子さんが二人でそれぞれの本と人の謎を解いていく形で、話が展開されます。

つまり、一冊の本に一つの物語、というオムニバス形式です。

でも、登場人物や出来事は、最後の謎に向かい、ちゃんと全てがリンクしていて……うまくできております。




男女の微妙なやり取りにドキドキする場面もあり、緊張してハラハラする場面もあり。

ミステリー感覚でも楽しめるし、古書への興味もそそられるし、読みやすいし。



気軽に読めて、面白い。

話題になるだけあるな、という作品です!




単に読書好きってことと、古書好きってのは全くの別物で、そこには独特の世界があるのだなぁーと実感。

神保町を歩いてみても、いまいちピンと来ない私なんて、いつまで経ってもその域には達しないんだろうな……。

でも、やっぱり太宰や漱石なんかの日本文学を代表する作品は読んでおくべきだよなぁー、と改めて実感。

すこしずつでも読むぞー!