平成29年5月19日参拝
奈良公園とこの氷室さん（以下春日野氷室神社）じゃなく、
天理市の福住地区に鎮座するホントの氷室大明神です ( ´◡｀)
ややこしいのでここでは福住氷室神社・春日野氷室神社と区別しましょ。
御祭神は闘鶏稲置大山主命（つげいなぎおほやまぬしのみこと）・大鷦鷯命（おおささぎのみこと＝第16代仁徳天皇）・額田大中彦命（ぬかたおおなかひこのみこと＝第15代応神天皇の皇子）。
仁徳天皇の62年（374）、
額田大中彦命は狩りに訪れた闘鶏野（つげの）で天然氷を貯蔵する氷室を初めてご覧になり、
氷を持ち帰って仁徳天皇に献上しました。
この時に氷室をご案内した闘鶏野の豪族が氷の祖神として祀られる闘鶏稲置大山主命です。
闘鶏稲置大山主命→神武天皇の皇子 神八井耳命の裔
それからは定期的に宮中へ氷を奉ることになりまして‥運搬が困難だったのでしょう、
都の側には氷室が造られるようになり、
大和・河内・山城・丹波・近江に21室の氷室があったと延喜式に記されています。
手水in手水！∑(๑º口º๑) 新しい立派な水盤の意味！
仁徳天皇の皇居は難波高津宮（大阪市中央区）だから最初に福住氷室から氷柱を運ぶのはとても大変だったでしょうね〜 (๑⃙⃘’﹏’๑⃙⃘)
福住から難波まで43km、国道308経由で徒歩9時間！
福住氷室神社の創建は第19代允恭天皇の3年（414）と伝えられています。
允恭天皇は遠飛鳥宮（奈良県高市郡明日香村）に遷都してから福住氷室から献氷させていたのかな？
ここまで書いてきた氷室の事は全て日本書紀に書かれていることでーす (๑･̑◡･̑๑)
それが何と！
昭和63年の発掘調査で平城京の長屋王邸宅跡から出土した木簡に「都祁（つげ）氷室」「都祁氷進始日（つげのこおりをはじめてはこぶひ）」そのほか氷室の造り方や長屋王邸へ氷を運んだ責任者の名前が記されており、
またしても史実が証明されてしまいました＼(^o^)／ ニッポンすごーい
本殿
こ・れ・は！！
鎮宅霊符神社のニヤニヤ＆ヒャッハーな狛犬さんにそっくり♡
(*ꂧ◡ꂧ) もしや石工さん同じだったりして！
池の向こうにあるのは厳島大神。
右→御霊大神・天照皇太神・八幡大神
左→白山比咩大神・春日大神
春日野氷室神社のことだけど‥、
第43代元明天皇の平城京遷都（710）で春日山麓に新しく氷室を造った際に福住氷室神社より分祀された氷室大明神ということです(・Д・)
氷の祖神は福住地区を治めていた豪族です。
ホントの氷室大明神 福住氷室神社をよろしく。
◆氷室神社
奈良県天理市福住町浄土１８４１
＊
この辺りは氷室の郷として知られています。
個人の方が提供された山林の一部に古代の氷室が復元されています。
これが復元氷室 ((((；ﾟДﾟ)))))))
影が多くてなんとなくヒンヤリしてたかも。
もっと近くで見学できるよ◡̈
地面に掘られた大きな穴が氷の貯蔵庫になってるわけです。
偶然にも山林の所有者さんが現れてお話を伺うことができました。
ありがとうございました(๑´▽`๑)ﾉ
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このあとは奈良市内に戻り快慶展を観て東京に帰りました♪( ´▽｀)
来月の運慶展が今から楽しみ！
