「悩みのるつぼ」朝日新聞be 2023.6..10.
相談：「男らしさを押しつける両親」
相談者：男性 10代
回答：「あなたなら、きっと大丈夫です」
回答者：歌手・俳優 美輪明宏さん
公式携帯サイト http://reijinndayori.jp
相談内容：
大学1年生。両親との関係に悩む。
父親はことあるごとに、
｢少しは男らしくしなさい」と言ってくる。
入学式でネクタイの結び目が緩かったり
ワイシャツにしわがあったりしただけで、
そう怒られた、
中学高校では文系の部活で女子が多かったが、
｢将来、男性ばかりの職場で仕事できるのか。
異性と仕事をする機会なんてほとんどないぞ」と
言われ続けている。
母親も中学時代から私の交友関係に
しつこく干渉してくる。
恩師の先生と仲よくすると
｢年の離れた人とばかり話さないで」
｢同級生の間で孤立しないか心配」など
問い詰めてくる。
年を重ねた先生たちと話すと学ぶことも多いし、
実際に勉学も励んで大学に進学したつもりだ。
同世代では、男子より女子の方が気が合って
楽しい。
しかし両親は時代遅れの｢男らしさ｣や、
｢他の人たちと同じようにすること」を望み、
毎日のように小言を言う。
大学には実家から通っており、本当に苦痛。
自分らしく生きたい。どうすればいいか。
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回答：
これは早くいえば二者択一。
ご両親との共同生活に嫌気がさしているなら、
家を出ればいい。
生活費と学費の問題が出てくる。
アルバイトだけで大学生活を
送るのは難しいだろう。
相談者の文面からは精神的な強さを
感じる。
時代遅れの両親に対し、しっかりとした論理で
反発している。見事だと思う。
年長者や女子の方が勉強になる、
気が合って楽しいなら、それでいい。
自然体でいられるのだから、恥じることはない。
二者択一と言ったが、あと3年か4年
実家暮らしでも我慢できるのではと思う。
親に心を折られノイローゼになることなく
きっと自分らしさを保てるだろう。
はねつける気力もある人は、
我慢もできる。
具体的にどうやって耐えるか。
実家を出て一人暮らしをしたら、
どんなインテリアにしようか。
あんな服を着るんだ」と想像し、
心の中で準備をすること。
ご自宅にいるのは食事と寝るときだけでいいのでは。
一方で、親というものは、どうしたって
自分の子どもに対して、自分の基準や
意識を押しつけてしまいがちなもの。
ただ現在とご両親が生きてきた時代とでは、
価値観が全く違う。
言われた側の相談者が「怒られた」と
受け取るのもわかるが、親として
｢心配している」のも本心。
いずれにしても、もう少しの辛抱。
将来のためにしっかり準備をして
｢その時」を楽しみに。
私も、あなたが羽ばたくことを楽しみにしている。
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相談者さんは、大学1年生。
ご両親は、40代か50代でしょうか？
それにしては、ずいぶん考え方が
古いように思います。
お父さんは亭主関白で、
お母さんは、お父さんに従うタイプ？
相談者さんは、ひとり息子さん？
集中砲火を浴びている感じがします。
ご両親とも、古い考え方のご家庭で
お育ちになったのでしょうか。
相談者さんは、ご両親の小言に
いちいち反応するのを止めて、
いまはスルーでしょうか？
ご両親は、ご自分の不安を
口に出さずにはいられないタイプ。
言うだけで、気がすんでいる。
伝わったかどうかは、二の次。
文面から、価値観の違いだけでなく、
偏見も、たっぷりありそうに思います。
相談者さんが受け入れられる話では
とうていありませんね。
もしかしてご両親は、
「男子は運動部に入るべき」
なんて思っているのでしょうか？
私の高校時代の話ですが、
｢運動部は明るく、文化部は暗い」
｢運動部が上で文化部は下」と
思っている男子がいました。
そういう考え方は、30年ほど前、
子育期の母親たちからも聞きましたね。
いまだにあるんですね。
相談者さんは、ご自分の頭で
しっかり考えて行動できる方のようです。
いつまでも子ども扱いをされるのは
心外ですね。
しっかりした論理で反論しても、
ご両親には聞く耳がなさそうで、
｢子どもが親に逆らうなんて、ありえない」と
思うタイプなら、異なる意見は認められない。
同じことを何度もしつこく言うと、
聞き流されるのは、どこの親も経験すること。
言うことで自分が安心できるのです。
あなたが家を出る日まで、
反論しないで言わせておいてあげると、
親は安心するかもしれませんが。
就職の時に、一波乱ありますので、
対策を考えておきましょう。
いま、できることは、
同じ空間にいないようにする、
接触時間を減らすなど、
距離の取り方を工夫すること。
親の感情に影響されないよう、
感情の境界線もしっかりと引きましょう。
