そのプレゼント、NG?
母の日のプレゼントと言えば、何を思い浮かべますか。
カーネーション。
スイーツ。
食事。
最近の母の日ギフトの傾向を見ても、
やはり「プレゼントを贈る」人は多いようです。
2025年の調査では、母の日に何かをした人は48.2%。
一番多かったのは「プレゼントを贈った」で32.7%だったそうです。
(株式会社クレオ | 買いたい気持ちをデザインする生活者マーケティングカンパニー)
母の日ギフトの予算は、2,000円〜5,000円くらいが中心。
2025年のアンケートでは、全体の約半数がこの範囲で
考えているという結果も出ています。(母の日.me)
人気なのは、やはり花やスイーツ。
最近は、花だけではなく、花とお菓子、花とお茶、花と美容アイテムなど、「少し特別感のある組み合わせ」も増えているようです。
(プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES)
でも、母の日のプレゼントには、意外とむずかしいところがあります。
それは、贈る側の気持ちと、受け取る側の気持ちにズレがあるということです。
エプロンはNGと言われるけれど
母の日のNGプレゼントとして、よく「エプロン」が挙げられます。
「もっと家事をしてね」と受け取られることがあるからでしょう。
でも、私が子どもの頃は、お小遣いで買える母の日のプレゼントといえば、
エプロンくらいでした。
高価なものは買えない。
でも、何か渡したい。
母に喜んでほしい。
子どもなりに考えて選んだものが、エプロンだったのです。
いまの感覚で見れば、たしかに「家事を連想させるもの」は
避けたほうがいいのかもしれません。
けれど、子どもが少ないお小遣いを握りしめて選んだエプロンには、
その子なりの精いっぱいの感謝がこもっていたはずです。
プレゼントの意味は、時代によっても、関係性によっても変わります。
母が喜んだプレゼント
私が母に贈って、喜んでもらえたものもあります。
ひとつは、キャロットジュースのセット。
もうひとつは、色とり豊かな生菓子でした。
母は、自分で自由に買い物に行ける状態ではなかったので、
「せめて、選べるようにしてあげたい」と思ったのです。
一種類だけではなく、いろいろな色、いろいろな味。
箱を開けたときに、「どれにしようかな」
と選ぶ楽しみがあるもの。
プレゼントそのものより、選べる時間を贈りたかったのかもしれません。
たぶん、母は喜んでくれたと思います。
口から出たのは、「いらん!持って帰り」でしたが。
NGだったプレゼント
反対に、失敗したプレゼントもあります。
それは、夏用のパジャマ。
暑い季節だから、半そでがいいだろうと思ったのです。
ところが母は、怒りました。
「年中、長袖よ。知らんかったの?!」
私は、そのとき思いました。
「知らんがな」
そこまで怒られることか。
でも、相手には相手のこだわりがある。
プレゼントは、時にそのズレをはっきり見せてくれます。
それ以来、私は母へのプレゼントは、できるだけ
食べてなくなるものにしました。
残らない。
場所を取らない。
好みに合わなければ、人に分けることもできる。
食べたら終わる。
それくらいの距離感が、ちょうどよかったのです。
OKプレゼント、NGプレゼントの本当の違い
母の日のOKプレゼント、NGプレゼント。
ネットで調べれば、いろいろ出てきます。
OKプレゼントは、花、スイーツ、食事、飲み物、リラックスグッズ。
NGプレゼントは、家事を連想させるもの、年齢を感じさせるもの、好みが分かれる服や寝具。
たしかに、参考になります。
でも、OKとNGは、品物だけでは決まりません。
何を贈っても、怒る人はいます。
「ありがとう」の一言もない。
「怒らせてあげた」とでも思うほかないかもしれません。
つまり、プレゼント選びに正解はありません。
食べてなくなるもの、という安心
いまでも、母の日のプレゼントというと、
あの半そでパジャマのことを思い出します。
母の好きな色のパジャマを探すのに、時間がかかりました。
喜んでもらいたかったのに、怒られた。
その記憶は、案外残るものです。
だからこそ、私は「食べてなくなるもの」に安心します。
きれいなお菓子。
少し上等なお茶。
飲みやすいジュース。
季節の果物。
大げさではなく、重くもない。
でも、箱を開けたときに、少し気持ちが明るくなる。
母の日のプレゼントは、
「正しい娘」であることを証明するためのものではありません。
感謝を伝えたいなら、伝える。
無理をしたくないなら、無理をしない。
怒られないために選び続けて疲れるなら、少し距離を置いてもいい。
母の日は、母を思う日であると同時に、
自分と母との距離感を見直す日でもあるのかもしれません。
今年の母の日。
あなたは、何を贈りましたか。
嫌な思いをしませんでしたか?
もし、あなたが贈らない選択をするなら、
それもまた、ひとつの境界線です。
母との関係がしんどい人に、この本が役立てば、うれしいです。
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