a sweet scent re26 | ある日突然、東方神起sec

ある日突然、東方神起sec

ある日突然、東方神起からのお引越しです。

「…大丈夫?」
ドンヘの首すじから食事して、離れる。

「うん…でも、動けない」
首すじから飲むと、唾液の作用で身体が動かなくなる。

他の部分からだとそれはない。
だから昔から、人間を襲う時は首すじから…なんだろうな。

「相手さ…」

「ん?」

「おまえのこと、どう思ってるの?」

「チャンミン?」

「チャンミンって言うのか…」

どこまで話すべきだろう…親友として訊いているのか、判断がつかない。

「ずっと僕の片想いだと思ってたけど…」

「チャンミンも好きだって?」
そう言って微笑むドンヘ…

ただの親友だったころと変わらない笑顔に…
「…うん」
と答える。

「よかったな…」
そう言うと、笑顔で天井を見つめるドンヘ…

「…ありがとう」
まだ、動けないドンへの手を握った。

ドンヘが回復してから、いろんなことを話した。
チャンミンのこと、姉さんのこと、これからのこと。

これから、どうするのが一番いいのか…よくふたりで語ったっけ…また親友として話せるようになったことが、とても嬉しい。

「そろそろ帰るかな…」
チャンミンが帰ってくる時間になる。

「俺も、夜勤の時間だ…」
ドンヘが時計を見上げる。

「ユノ、俺さ…親友としておまえの人生に関わっていきたい…だから、遠慮しないでいつでも来てくれよ」
ドンへがテーブルの上を片づけながら話す。

「あぁ…」
じわじわと胸があたたかくなる。
僕は不遇の生まれだったのかもしれない。だけど、僕を支えてくれる人に恵まれた。

僕は幸せだ…と心から思う。
ドンヘに感謝しながら、家路についた。

せっかくだ、今日はチャンミンにゆっくりしてもらおう…どんなにかわいくても、襲わないようにしないと…考えながら、自分に吹き出す。

あれ?
チャンミンの自転車がとまってる。

飛ばして帰ったんだな…想像するだけでかわいい。

玄関を開ける…
「チャンミン帰ってるの?」
はやく顔が見たい…声をかける。

「チャンミン?あれ??」
おかしい…チャンミンの匂いはするのに、返事がない…キッチンに入って様子をつかむ。

奥の部屋からチャンミンの呼吸する音が聞こえる…

「…どこにいるの、チャンミン…確かに靴もカバンもあるのに…」
…なのに見えないってどういうことだろう。

「ふふふ…」
カーテンのあたりからチャンミンの笑い声が聞こえた。

まさか、隠れてるの?
チャンミンがかわいすぎて…さっき襲わないようにしようと決めた心が揺れる。

「あれ?いないなぁ…チャンミン…せっかくキスしてあげようと思ったのに。」
わざとチャンミンに聞こえるように言う。チャンミンが喜ぶ様子が目に浮かぶ。

「でも…いないみたいだな…また出かけるか…」
ちょっといじわるして、そう言うと…チャンミンの寂しそうなため息が聞こえた。

「……ってのは冗談で…どこいったかな…ここかな?」
ちょっといじわるしすぎたか…言い直して、探しにかかる。
まずは一番遠い押し入れから。

「くっくっく…」
嬉しそうなチャンミンの声。

「………違うかぁ…ここかな?」
楽しくて、かくれんぼごっこを続ける

カーテンに隠れてるのはわかってるから、じっくりじっくり近づいていく。

もう少しでチャンミンのところ…どうやって捕まえようか考えてると…

「…ここだよ!」
すごく楽しそうに、カーテンから飛び出して来た。

「…ブッ(笑)!」
そんなチャンミンがおっかしくて…

「あっはっははっは…自分から出てきた!」
その場に転げまわって笑う。

「…うわぁ!」
転がってたら、チャンミンが飛んできた!…ケガをさせたら大変、しっかりと受けとめる。

ぎゅ~と抱きしめる。
すごく大切…僕のチャンミン。
無謀なことしないで…その髪にくちづける。

「チャンミン…ただいま。」
顔を見せて…

「お帰り…。」
僕を見上げて返事をしてくれる。

じっと見つめると、チャンミンが僕のくちびるを見る。

「……して欲しいの?」
チャンミンの口から、聞いてみたい。

「…うん。」
赤くなって僕を見つめる。

「…何をして欲しい?」
チャンミン、言って…
チャンミンに欲しいって言って欲しい。

「………。」
赤くなったまま、チャンミンが固まる。

「……キスして欲しいの?」
もう、我慢できなくて…チャンミンのくちびるに近づく。

「…うん。」
そう言うと目を閉じて…僕のくちびるを待つチャンミンに重ねる。


つづく

東方神起ランキング
↑ランキングに参加しています。
私の楽しみにお付き合いくださると嬉しいです。