秘密の同居人 55 2ndseason | ある日突然、東方神起sec

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ある日突然、東方神起からのお引越しです。

そろそろかな…ユノ。

面接、上手くいったかな…そわそわ、自分のことのように落ち着かない。

今回が3回目の面接。
1回目、2回目とも他にも人がいて、その人に決まったみたいだった。

そう伝えてくれるユノは、笑顔だったけど…ふとした瞬間、寂しそうに天井を見上げた。

こういう時、どうしていいかわからない。
働いたことのない僕が、何を言っても絵空事のようで…


ガチャガチャ…カチャ

帰ってきた!
心臓が跳ね上がる。

「…おかえり」
高くもなく低くもないトーンでユノを迎える。

「ただいま…ご飯、食べた?」
ユノの表情は、どちらとも取れないいつものユノ。

「うん…」
返事をしながら、靴を脱ぐユノを見つめる。

ごくり…
ユノの次の言葉が待てなくて、喉を鳴らすと、

「…明日から来てくれって言われたよ」
顔を上げたユノが、内側から光るような優しい笑顔で言った。

「合…格?」

「うん、合格」

「………そう」
嬉しいを通り越して、言葉を失う。

「…なんで、泣くの~?」

焦るユノに強く抱きしめられた僕は、ぽろぽろと涙をこぼしていた。




「忘れ物ない?」

「うん、大丈夫」

「やっぱり、少しだけ飲んどいた方がいいんじゃない?」

「大丈夫、チャンミンが倒れちゃう」

「不安だよ~」

僕の方が緊張してる。
今朝は僕と同じ時間に初出勤するユノと玄関で押し問答。

「帰るのはチャンミンより遅くなると思う」

「…うん」
寂しいけど我慢。

「慣れないうちは就業時間より遅くなるかも…風呂も入ってていいからね」

「………うん」
寂しい…けど我慢。

「行ってきます」
チュッ…頬にキスしてくれた。

「…うん」
寂しさ、吹っ飛んだ~!

僕はニマニマしながらユノにお返しのキスをした。


つづく


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