面接、上手くいったかな…そわそわ、自分のことのように落ち着かない。
今回が3回目の面接。
1回目、2回目とも他にも人がいて、その人に決まったみたいだった。
そう伝えてくれるユノは、笑顔だったけど…ふとした瞬間、寂しそうに天井を見上げた。
こういう時、どうしていいかわからない。
働いたことのない僕が、何を言っても絵空事のようで…
ガチャガチャ…カチャ
帰ってきた!
心臓が跳ね上がる。
「…おかえり」
高くもなく低くもないトーンでユノを迎える。
「ただいま…ご飯、食べた?」
ユノの表情は、どちらとも取れないいつものユノ。
「うん…」
返事をしながら、靴を脱ぐユノを見つめる。
ごくり…
ユノの次の言葉が待てなくて、喉を鳴らすと、
「…明日から来てくれって言われたよ」
顔を上げたユノが、内側から光るような優しい笑顔で言った。
「合…格?」
「うん、合格」
「………そう」
嬉しいを通り越して、言葉を失う。
「…なんで、泣くの~?」
焦るユノに強く抱きしめられた僕は、ぽろぽろと涙をこぼしていた。
「忘れ物ない?」
「うん、大丈夫」
「やっぱり、少しだけ飲んどいた方がいいんじゃない?」
「大丈夫、チャンミンが倒れちゃう」
「不安だよ~」
僕の方が緊張してる。
今朝は僕と同じ時間に初出勤するユノと玄関で押し問答。
「帰るのはチャンミンより遅くなると思う」
「…うん」
寂しいけど我慢。
「慣れないうちは就業時間より遅くなるかも…風呂も入ってていいからね」
「………うん」
寂しい…けど我慢。
「行ってきます」
チュッ…頬にキスしてくれた。
「…うん」
寂しさ、吹っ飛んだ~!
僕はニマニマしながらユノにお返しのキスをした。
つづく
いつもお付き合い&ポチポチありがとうございます^ ^。
東方神起ランキング
↑ランキングに参加しています。
私の楽しみにお付き合いくださると嬉しいです。