前回の続き~★
グアナファトの観光中、
タクシーの中にバッグを置き忘れるという
大失態!
警察に行っても探してくれることはないと
悟り、タクシーが給油しにくるという
ガソリンスタンドで 一台一台車を待ち構え
チェックしても、
そもそも乗った車のナンバーは?だし、
運転手の顔すら覚えていない・・・
もう絶望的な状況でした。
最後の手段として、
FMラジオ局に行ったら良いよ、と言って
くれたメキシコ人の声に従いラジオ局に
行きました。
この際、やれと言われたことは何でもする!
藁をも掴む心境でした…
ラジオ局では状況を話し、幾つかの質問に
答えました。
するとすぐに、ラジオのDJはリスナーに
向かって話し始めたのです。
・日本から観光に来た女性がタクシーの中に
バッグ置き忘れて非常に困っている
・バッグの色は黒、中にはパスポート、
財布(現金がいくら)、クレジットカード
(枚数)、航空チケット、etc.
・滞在中のホテルの名前
・明日はグアナファトからメキシコシティに移動
私の置かれた状況を、
グアナファト市民に向けてアナウンスして
くれたのです!
情報を流してくれて、有り難いと思いましたが、
果たしてどれだけの人が、放送を聞いてくれているのか・・・?
タクシーの運転手は、忘れ物のバッグに
気付かなかったのか?
色んなことを考えながら、
お礼を言ってホテルに戻りました。
(アナウンス代は要らないと言われましたが、
感謝の気持だけ渡しました)
せっかくのグアナファト旅行を台無しに
してしまい友人とウチの人には、本当に
申し訳なかった
夜になっても食事に出かける気にもなれず…
気分も悪かった(-_-;)
私は、これからしないといけない自分の
パスポート再発行の段取りやクレジットカードの
停止処置の事などを考えていた。
ホテルの部屋で気分の悪い時間を過ごしている時
フロントから電話があった。
私のバッグを持っているという人から電話が
掛かってきている、と。
びっくりした!
ラジオを聞いた人からの反応?
スペイン語だったので、ウチの人が電話口で
対応してくれた。
電話の先の人は、『バッグを持っているから
ある場所まで取りに来てほしい』と
場所を指定してきた。
私は期待していなかったラジオの反応があったと
ドキドキして電話での会話を見守っていました。
ウチの人はドキドキしている私とは逆に
淡々とした会話を続けていた。
本当に私のバッグを拾った人なのかどうか?
を疑っている様子で、
再度バッグの中に何が入っていたのかを
聞いていた。(私と違って用心深い…)
そんな中、
「プーさんのハンカチ?」
「キミ、プーさんのハンカチ持ってたの?」
と聞かれた。
確かにプーさんのタオルハンカチを入れてた!
それは、ラジオでは言ってなかった。
流していない情報を言ったので、
間違いなく私のバッグを持っている人だと
確信できた。
でもウチの人は指定された場所まで行くことを
拒み、ホテルまで来て欲しいと言っていた。
グアナファトは慣れない街だし、夜だし、
指定された場所に行っても日本人を狙った
悪人かもしれないという危機意識が
あったようです。
結局、ホテルまで持ってきてくれるという。
本当に来てくれるのか。。。
進展があったものの、
本当にバッグがまったく無傷で私の手元に
戻ってくるのかどうかは、半信半疑でした。
その時まで、中身を抜き取られ
切り刻まれた無残なバッグがどこかの
人里離れた草むらに投げ捨てられて
いる、そんな光景を頭に浮かべてたから…
ホテルまで来る、と言った言葉を信じて
ずっと部屋で待ち続けました。
