英語講師、通訳、翻訳者の門田直樹です。
英単語がなかなか覚えられない、覚えてもすぐに忘れてしまう——そんな悩みを持っている方は多いのではないでしょうか。
実は、「覚える量が足りない」よりも「方法と方向性がずれている」ことの方が、定着しない大きな原因になっていることが多いですね。
今回は、英単語を覚える時に気を付けてほしいポイントをお伝えします。
1.まず「自分の目的に合った単語」を選んでいるか?
英単語学習で意外と見落とされがちなのが、学習目的と単語のミスマッチです。
英会話を目的にしているのにTOEIC向けのビジネス単語帳を使っていたり、TOEICのスコアを上げたいのに日常会話フレーズ集ばかり覚えていたりするケースを、私の指導経験でもよく目にします。
単語帳や教材を開く前に、「自分は何のために英語を学ぶのか」をもう一度確認してみて下さい。
👉 目的別の目安
- TOEIC対策 → 頻出ビジネス単語・Part別重要表現
- 英会話・日常会話 → 日常的に使われる口語表現
- 大学受験 → 試験頻出の読解・作文向け語彙
- 英検対策 → 級別の必須語彙リスト
自分の目的に合っていない単語を大量に覚えても、定着しにくい上に実際の場面で使えません。
まずここを整理することが、遠回りのようで一番の近道だと感じています。
2.書き言葉と話し言葉を区別して覚える
これが意外と軽視されているポイントです。
英語には書き言葉(フォーマルな表現)と話し言葉(カジュアルな表現)があり、同じ意味でも全く違う単語が使われることがあります。
例えば:
「始める」という意味でも…
- 書き言葉:commence / initiate
- 話し言葉:start / begin
正式な文書や試験の長文では "commence" が登場しますが、英会話で "Please commence." と言うと、かなり堅苦しく聞こえてしまいます(笑)。
逆に、TOEICのビジネスメール問題には "commence" "utilize" "prior to" のようなフォーマルな表現がよく出てきますので、これらをしっかり押さえることが大切です。
英会話が目的なら話し言葉を中心に、TOEIC・読み書きが目的なら書き言葉も意識して区別して覚えるようにすると、勉強の効率が格段に上がります。
単語帳によっては「フォーマル」「インフォーマル」の区別が記載されているものもありますので、そこをチェックしながら覚えると良いですね。
3.音声とセットで覚える
単語を目だけで覚えていませんか?
英語は文字だけでなく、音と結びついて初めて「使える単語」になります。
音声とセットで覚えるメリットは以下の通りです:
- リスニングで単語が聞き取れるようになる
- スピーキングで正しい発音が出てくる
- 音から意味への反応速度が上がる
特にTOEICのリスニングでは、単語の「意味」は知っているのに「音」で聞こえると分からない、というケースが非常に多いです。
音声付きの単語帳やアプリを使って、必ず声に出しながら覚える習慣をつけてみて下さい。
スキマ時間に音を聞き流すだけでも、繰り返し触れることで定着度が上がります。
私自身も毎日英語に触れていますが、音の重要性はあらためて感じますね。
4.フレーズ・文章で覚える
単語を「点」で覚えるのではなく、「線(フレーズ・文)」で覚えることも非常に重要です。
例えば "make" という単語だけ見ても:
- make a decision(決断する)
- make progress(進歩する)
- make it(間に合う・成功する)
と、文脈によって意味が変わりますよね。
単語だけ覚えても「どんな場面で使うのか」が分からないと、会話や試験では応用が利きません。
フレーズで覚えるおすすめの方法:
① 単語帳の例文をそのまま音読する
② 気に入ったフレーズをノートに書き写す
③ 例文から新しい単語を数語抽出してまとめて覚える
DUO 3.0 のような、例文の中で単語を覚えられる教材は、この点でとても優れていると感じています。
1文の中に複数の重要単語が詰め込まれており、文ごと覚えることで効率よく定着させられます。
私の子供が通っていた塾でもDUO 3.0が指定教材でしたが、フレーズで覚えるという発想はやはり理にかなっていますね。
TOEIC用であれば最近出たこの本が良いです。
ちなみに私は毎日この辞典のフレーズをせっせとノートに写しています。![]()
5.まとめ
✅ 自分の学習目的に合った単語を選ぶ(TOEIC・英会話・受験で必要語彙は違う)
✅ 書き言葉と話し言葉を区別して覚える(commence vs start など)
✅ 音声とセットで覚え、耳にも慣れさせる
✅ フレーズ・例文の「線」で覚え、使い方まで身につける
量をこなすことも大切ですが、方向性と方法を間違えなければ、同じ時間でずっと効率よく語彙力が伸びていきます。
色々試してみて、自分に合うやり方を見つけるようにして下さい。
参考になれば嬉しいです。^^
ご意見、感想大歓迎です。



