英語講師、通訳、翻訳者の門田直樹です。

 

 

 

今回は、大学受験生から相談を受けることが多い、単語帳の使い方の落とし穴について書きたいと思います。

 

 

 

最近の大学受験、特に早慶レベルでは、問われる単語のレベルが年々上がっています。

 

 

 

かつては『ターゲット1900』や『システム英単語』を1冊仕上げれば十分とされていた時代もありましたが、今はそれだけでは通用しないケースが増えてきました。

 

 

 

そのためか、複数の単語帳を並行して使う受験生が増えています。早慶志望であれば、3〜4冊使うという人も珍しくありません。

 

 

 

 

1.複数冊使うこと自体は悪くない 

 

 

まず最初に言っておきたいのですが、単語帳を複数冊使うこと自体は、必ずしも間違いではありません。

 

 

 

目指すレベルによっては、複数冊が必要になることもあります。

 

 

 

ただし、使い方に問題があるケースが非常に多いと感じています。

 

 

 

2.よくある間違い:下のレベルが曖昧なまま上のレベルの単語帳に進む 

 

 

一番多い失敗パターンはこれです。

 

 

標準レベルの単語帳が8割程度しか入っていないのに、上位の単語帳を開き始める。

 

 

 

「ターゲットの単語、なんとなく見たことある気がする」という状態で、英検準1級レベルの単語帳に手を出してしまうのです。

 

 

これは、土台が固まっていないまま2階を建てようとしているようなものです。

 

 

 

ターゲット1900、システム英単語レベルの単語がきちんと覚えられていない状態で英検準1級EXをやっている受験生が結構いますが、これは非常にマズイ。

 

 

 

大学受験ではターゲット1900、システム英単語を完璧にすることは難関大を受ける上では絶対に必要です。

 

 

 

このレベルの単語を覚えていないのに英検準1級EXに手を出してもあまり効果が望めません。

 

 

まずはターゲット1900、システム英単語の単語をきちんと覚えましょう。

 

 

 

 

3.「仕上げる」とはどういうことか 

 

 

ここが重要なポイントです。

 

 

「仕上げた」というのは、単語帳を1周したことではありません。

 

 


昨日のブログにも書きましたが、「仕上げる」1つの目安は90%以上の見出し語の単語の意味が2秒以内に言えるということです。

 

 

 

 

 

 

単語帳の中の見出し語を、ランダムに開いても即座に意味が出てくる状態を目指して下さい。

 

 

「あ〜これ見たことある」、「10秒以上考えれば意味が分かる」という状態は、仕上がっていません。

 

 

気を付けて下さいね。

 

 

 

 

4.正しいルートと目安 

 

 

早慶上智を目指すなら、以下のような段階的な進め方が現実的だと思います。

 

 

 

 ① 標準レベル(ターゲット1900 / システム英単語)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずここを「仕上げる」ことが最優先です。

 

 

この層をしっかり固めることで、模試や過去問での読解スピードが安定してきます。

 

 

目安として共通テスト〜MARCH合格ラインをカバーするレベルです。

 

 

 

 ② 英検準1級レベル(EX )

 

 

 

 

 

 

 

標準レベルが仕上がったら英検準1級レベルの単語を固めましょう。

 

 

 

MARCH、関関同立レベルの受験生はこ余裕があればこのレベルまでやった方が良いですが、システム英単語だけで合格する受験生もいるので、人によりますね。

 

 

早慶志望の受験生はこのレベルは絶対にマスターしましょう。

 

 

 

 ③ 最上位レベル(Pinnacle / 英検1級EX)

 

 

 

 

 

 

 

早慶の長文で出てくる難単語に対応するための単語帳です。

 

 

 

ピナクルはどちらかというと早稲田受験生向けです。

 

 

 

慶應志望の方は速読英単語上級編もお勧めです。

 

 

 

 

 

 

 

ピナクルは見出し語は420語ですが、関連語も合わせると結構量があるので気をつけて下さい。

 

 

単語の説明が詳しいのが長所ですが、1冊仕上げるには思っているより時間がかかる点に注意。

 

 

1,2ヶ月で仕上げるのは結構厳しいです。

 

 

 

英検1級EXまで出来れば完璧ですが、この単語集を完璧にするためにはかなり時間がかかるので、現実的にはなかなか難しいと思います。

 

 

 

現実的には浪人生か高1か高2からやらないと難しいでしょうね。

 

 

 

大事なのは、下のレベルを曖昧なまま次に進まないことです。

 

 

 

準1級レベルの単語が固まってからこのレベルの単語帳をするようにして下さい。

 

 

 

 

ピナクルをやらないと早稲田は無理なのか?

 

 

今年早稲田大学を受験した学生が言っていましたが、試験会場ではピナクルを持っている人がとても多かったそうです。

 

 

ピナクルまで仕上げておかないと早稲田大学に合格できないかと言われると人によるとしか言いようがありません。

 

 

 

実際に準1級EXまでしかやっていなくても合格している人もいます。

 

 

後受験する学部でも違います。

 

 

 

国際教養学部、法学部、(今年の)教育学部、社会科学部、文化構想学部辺りは準1級レベルの単語だけだと結構厳しいと思います。

 

 

知らない単語が出てきた時の耐性は人によって違うんですよね。

 

 

 

少しぐらい分からない単語が出てきても気にすることなく、長文を読める人もいれば、知らない単語に引っかかってなかなか読み進められない人もいます。

 

 

 

自分で過去問を解いてみてピナクルをやるかどうか決めて下さい。

 

 

 

言うまでもありませんが、準1級レベルを仕上げてからピナクル、英検1級EXに進むようにしましょう!!

 

 

 

 

5.まとめ 

 

 

- 最近の大学受験(特に早慶)では、問われる単語レベルが上がっており、複数の単語帳を使う受験生が増えている

- 複数冊を使うこと自体は問題ないが、下のレベルを仕上げてから次に進むことが鉄則

- 「仕上げた」とは「1周した」ではなく「単語を見て2秒で意味が言える」状態を指す

- ルートの目安:標準レベル(ターゲット/シスタン)→ 英検準1級レベル(EX等)→ ピナクル・英検1級EX

 

 

 

受験までの時間は有限です。

 

 

 

焦る気持ちは分かりますが、土台を固めることが結果的に最速の道になることが多いです。

 

 

 

色々試してみて、自分に合うやり方を見つけるようにして下さい。

 

 

 

一緒に目標を達成できるように頑張りましょう。^^

 

 

 

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