英語講師、通訳、翻訳者の門田直樹です。
英検の試験まで残り2週間強、という方も多い時期になってきました。
「今から何をすべきか?」という質問をよく受けますが、今日は特にライティング対策の優先順位について、少し踏み込んだ話をしたいと思います。
ライティング(要約問題)の採点基準がよく分からない
英検2級以上には、ライティングに「要約問題」と「エッセイ(意見論述)」の2種類が課されます。
このうち、要約問題の採点基準がよく分からない、という声を現場でよく聞きます。
私も生徒の答案を見ていて、どういう基準で採点しているのだろうと思うことがよくあります。
高得点が取れているだろうなと思った答案のスコアが思いのほか低かったり、逆にこれはあまり出来がよくないなと思った答案に高得点がついていることもあるので点数が読めません。
AIで採点しているという話も聞きますので、AIのクセが関係しているのかもしれませんね。
以前のように「ライティングで点を稼いで合格する」という戦略は、採点の見通しが立てにくい要約問題の存在を考えると、以前ほど有効ではなくなっている気がします。
エッセイと要約は区別して考える
ただし、ライティング全体を諦める必要はありません。
エッセイは対策できます。
採点基準もある程度明確ですし、ある程度型通りに書けば一定のスコアを取ることは可能ですので、しっかりと対策をしましょう!!
一方、要約問題は「どの情報を選ぶか」「どう言い換えるか」という判断が必要で、同じ文章でも採点の振れ幅が大きいと感じます。
つまり、要約は練習量が点数に直結しにくいという側面がある、ということを頭に入れておいた方が良いですね。
英検の参考書選びには注意が必要
少し話は変わりますが、英検対策として参考書を購入する際にも注意が必要です。
関正生先生や森田鉄也先生がYouTubeで指摘されているように、英検の参考書には内容の質にばらつきがあり、選び方を誤ると非効率な対策になりかねないという現実があります。
参考書を選ぶ際は、出版社名や見た目だけではなく、著者の指導実績や実際の問題との整合性も確認するようにして下さい。
森田鉄也先生は英検をよく研究されているので、森田鉄也先生の参考書はお勧めです。
リーディング、リスニングの対策が軸になる
採点基準が明確で、学習量と得点が連動しやすいのがリーディングとリスニングです。
これらは、正解・不正解がはっきりしているため、取り組んだ分だけ結果に繋がります。
残り2週間でスコアを最大化するには、ここに集中するのが現実的ではないでしょうか。
ただリスニングは短期間で大きく伸ばすのは難しいので、リーディングをまずしっかりと固めましょう!!
大学受験で英検を使う方はCSEスコアにも注意!!
英検を大学受験の出願に使用する場合、合否だけでなくCSEスコアが出願基準になっている大学があります。
たとえば「英検2級合格」であっても、CSEスコアが出願基準(例:1800点以上など)に満たなければ利用できない、というケースがあります。
2級を持っているのに出願できなかった」という事態を避けるためにも、志望校の出願要件を今すぐ確認して下さい。
今から2週間でできること
- 過去問1回分を時間を計って解く(リーディング・リスニング)
- 苦手なパートを洗い出し、集中的に復習する
- エッセイのテンプレートを1つ確認・暗記する
来週に向けてできること
- 語彙・文法問題の正答率を上げる練習を続ける
- 要約問題は「減点を最小化する」方針で、短く正確にまとめる練習をする
- CSEスコアの出願基準を改めて確認する
完璧を目指す必要はありません。
残り2週間で最大の成果を出すには、確実に取れる問題を増やすことが最優先です。
まとめ
- 要約問題の採点基準は不透明なため、ライティング特化の戦略はリスクが高い
- エッセイはテンプレートである程度対策可能。ライティングはエッセイに絞って準備する
- リーディング・リスニングは練習と得点が連動しやすいため、残り期間の主軸にする
- 英検参考書は質にばらつきがあるため、選び方に注意する
- 大学受験で使う場合はCSEスコアの出願基準を必ず確認する
一緒に頑張りましょう!!
ご意見、感想大歓迎です。


