英語講師、通訳、翻訳者の門田直樹です。
「自分の考えはちゃんと持て」とよく言いますよね。
一方で、「頑固すぎてはいけない」とも言います。
この二つ、一見矛盾しているように聞こえますが、私はこの両立こそが、長く成長し続けるために必要なことではないかと感じています。
1.なぜ年を取ると頑固になるのか?
人は経験を積むにつれて、「こういうときはこうすればいい」というパターンが蓄積されます。
そのパターンが判断を速くしてくれる一方で、新しい情報や異なる意見を受け付けにくくする、という側面も出てきます。
つまり、頑固になるのは悪意からではなく、経験の蓄積の自然な副作用とも言えるわけですね。
2.経験は財産、でも「全て」ではない
ただ、「自分が経験してきたことが全てだ」という考え方になると、それは危険だと感じています。
なぜなら、自分の経験は、あくまで「自分というフィルターを通過したもの」に過ぎないからです。
逆説的に言えば、経験が豊富であるほど、その経験を過信するリスクも高まる、ということではないでしょうか。
自分の経験を全て肯定するのではなく、「これは本当に正しかったのか?」と問い直す姿勢が、長く成長できる人の特徴ではないかと思います。
プロイセンの鉄血宰相と言われたビスマルクは、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉を残しています。
心に留めておきたい言葉ですね。
3.メタ認知:自分を客観的に見る習慣
「メタ認知」という言葉があります。
簡単に言えば、「自分が考えていることを、もう一人の自分が外から見ている」という状態です。
「今、自分は感情的になっていないか?」 👉
「この判断、思い込みで決めていないか?」 👉
「反論を聞く前から、拒否反応が出ていないか?」 👉
こうした問いを自分に向けられるかどうかが、信念を持ちながらも頑迷にならない人の鍵ではないかと感じています。
簡単なことではありませんが、意識するだけでも変わってくると思います。
4.意見を交わせる人を持つ
自分を客観的に見るための、もう一つの方法があります。
それは、率直に意見を言い合える関係の人を持つことです。
「それは違うと思う」と言ってくれる人の存在は、メタ認知の機能を外からサポートしてくれます。
ただし、ここで大切なのは、そうした意見を「批判」として受け取るのではなく、「自分の見えていない部分を教えてくれている」と受け止める姿勢です。
自分の芯をしっかり持ちながらも、「自分が間違っているときは改める」という姿勢を持ちたいですね。
まとめ
+経験の蓄積は自然に頑固さを生む側面がある
+自分の経験を「全てだ」と信じ切ることには注意が必要
+メタ認知(自分を外から見る視点)を持つことが、信念と柔軟性を両立させる
+率直に意見を交わせる人の存在が、客観視の補助になる
+芯はしっかり持ちながら、間違いと気づいたときは改める勇気を持つ
信念を持つことと、頑迷になることは、まったく別のことです。
自分の考えはしっかり持ちながら、常に「自分は本当に正しいか?」とメタ認知する習慣を続けていきたいですね。
これからも思考を柔軟に保ち、一緒に進歩向上していきましょう。
色々試してみて、自分に合うやり方を見つけることが対策ですね。
皆さんは「信念」と「頑固さ」のバランス、どのように意識されていますか?是非コメント欄で教えて下さい。
ご意見、感想大歓迎です。
