英語講師、通訳、翻訳者の門田直樹です。
「英語の先生は他の外国語も勉強しているの?」と聞かれることがあります。
私はこの質問、実はとても本質を突いていると感じています。
英語を長年教えていると、いつの間にか「教える側」の視点でしか見れなくなってしまいます。
英語を学ぶことの苦労が、徐々に遠い記憶になっていくんですよね。💦
他の外国語を学んで初めて気づくこと
英語指導者が陥りやすい落とし穴の一つが、「なぜこんな簡単なことができないのか」という感覚です。
長年英語に関わっていると、学習初期につまずいたことを忘れてしまいます。
ところが、全く知らない言語を一から学ぶと、その感覚が一気によみがえります。
文字が読めない、発音のルールが分からない、単語がまったく頭に入らない。
英語学習者が日々感じている「あの大変さ」を、また体験することができます。
フランス語を学んで変わったこと
私自身、フランス語を学び始めたことで、英語学習者の気持ちへの理解が大きく変わりました。
フランス語は英語と共通する部分も多いのですが、それでも発音、動詞の活用、名詞の性など、日本語話者には直感的にわかりにくい要素がたくさんあります。
👉 「これはどうして覚えたらいいんだろう?」
👉 「何度やっても頭に入ってこない…」
こうした感覚を自分でリアルに経験することで、生徒が「分からない」と言った時の気持ちがよく分かるようになりました。
多言語学習が指導のプラスになること
他の外国語を学ぶことが指導者にとって有益だと感じる理由は、大きく3つあります。
① 学習者の感情・心理が体感できる
知らない言語を学ぶことで、「できない悔しさ」「少しできた喜び」「暗記の大変さ」を指導者自身が追体験できます。
これは教育理論を読むだけでは得られない、貴重な「学習者の視点」です。
② 言語習得の普遍的なパターンが見えてくる
どの言語でも、記憶定着には反復が必要で、インプット量が不足すると定着しないという傾向があります。
複数の言語を学び、同じ体験をすることで、英語指導に活かせる「汎用的な学習法のヒント」を得ることができます。
③ 学習者への言葉かけが変わる
「なぜできないのか」ではなく、「どうすればできるようになるか」という視点で生徒に接するようになりました。
自分自身がフランス語学習で苦労した経験を元に生徒へ具体的なアドバイスができるようになりましたね。
多言語学習は義務ではなく、純粋な楽しみ
ここまで「指導のため」という視点で書いてきましたが、個人的には多言語学習は純粋に楽しいと感じています。
新しい言語を少しずつ分かるよううになる感覚、異なる文化の世界への扉が開く感覚。
これは英語学習のときに感じた知的興奮と同じものだと思います。
逆説的に言えば、英語教育に携わっているからこそ、他言語学習の「楽しさ」を最大限に味わえるのかもしれません。
将来的には、フランス語以外にもさらに多くの言語に触れてみたいと思っています
まとめ
-英語指導者は「教える側」の視点に偏りやすい
-他言語を学ぶことで、英語学習の大変さを体感できる
-学習者の心理・感情への共感力が高まる
-指導の言葉かけや具体性が変わる
-多言語学習は純粋に楽しい知的体験でもある-
英語を指導されている方や、将来教育に関わりたい方、是非一外国語に触れてみて下さい。
まずは語学アプリ(DuolingoやBabbel等)で1日5分から始めてみて下さいね。
学習者の気持ちが、きっとよく分かるようになると思います。
皆さんは他の外国語を学ばれた経験はありますか?是非コメント欄で教えて下さい![]()
ご意見、感想大歓迎です。

