英語講師、英日翻訳者の門田直樹です。
私は語学を学ぶ時に、ある程度の几帳面さと適当さの両方が必要だと考えています。
文法なんか必要ない、通じれば良いという人も言いますが、適当に単語を並べて話しても、聞いている相手は何を言っているか分からなく困ってしまいます。
そういう意味ではある程度几帳面に文法や発音等のルールを学ぶことが必要です。
でも語学はどんな言語であれ、文法や発音のルールに例外があります。
その例外に出会う度に、「どうしてこうなるんだろう」と悩んでいては学習が前に進みません。
こういう時には、「まあ、そういう例外もあるんだな」と割り切って進むことが大切です。
ルールを気にしすぎると前に進めなくなってしまいます。
問題はこの2つのバランスをどう取るかですね。
学習者のレベルによってもこの2つのバランスは変わってきます。
故國弘正雄先生は、英語を話す時には「大胆かつ繊細に」とおっしゃいました。
間違いを恐れず大胆に話すことも大切だけど、細部に注意することも大切だということをおっしゃっているのだと私は解釈しています。
この國弘正雄先生のお言葉も同じようなことを言っているのではないでしょうか?
もっとも國弘正雄先生の話す英語には間違いはほとんどありませんでしたが…
言語を学ぶ時には國弘正雄先生の「大胆かつ繊細に」という言葉を心に留めておきたいですね。
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