「ドッペルゲンガ-」で使われた未来的な車輌はこの「UFO」でも再び使用された。(ちなみにデザインはデレク・メデイングスである)
とりわけそのうちの3台は材質はアルミニウムで出来ており、改造したゼファー・ゾデイアックの車台にフォードエスコートのエンジンとギアケースを取り付けたものである。この車で特徴的なのはドアが上に跳ね上がるガルウィングドア方式であるが実は自動式に上がる性能はなくカメラが回っていないときに手動で上げなければならなかったという。
またこの車には自動車電話が内蔵されており現在では必需品となったアイテムがテレビに最初に登場した瞬間であった。
本作品のオープンセットはスターリングロードスタジオ(特撮シーン専用)とMGMイギリススタジオの両方に作られたがこのような(ミニチュアでなく本物の)車輌の撮影ではその方が適してることが判明したからだった。だが、それは新たな問題をも引き起こした
というのもライテイングカメラマンのバテイ-・シールがそれらの車輌が公道を走るのには不向きなことが判ったからだった。
殊にデコボコ道をこの車が走ろうならアルミニウムのボデイーが真っ二つに裂けてしまうのだ。それに加えて「UFO」の時代設定は1980年代の近未来でありハンドルはすべて右ハンドルで作られていたために公道を走るときは全ての車線を閉鎖しなければならずドライブウェイを走っていた車がフェンスに衝突し照明機材を壊された事故も発生したのだった。
また「ドッペルゲンガ-」に登場したジープもまたこの作品でリサイクルされることになった。
これらの車輌はスペースモデル社のファルサム工場でミニ・モークを改造して作られたものである。これらのデザインは秀逸で現在においても充分に通用する完成度の高いデザインであった。