こんにちは😃

ご訪問ありがとうございます。



前回の続きです。

前回のお話はこちら。




目の前がクラクラしている!

そう感じた次の瞬間、

女性の声がしました。


女性

「頭下げて!

 起きないで、頭下げておいて!」


その声で自分が倒れたということに

初めで気がつきました。

無意識に起き上がる私。


女性

「起きないで。

 こんなところでなんだけど、

 寝てたほうがいいから。」


私のパンツのウエストを探る女性。


女性

「あっ、大丈夫ね。

 余裕あるね。

 締め付けてないね。」


誰なんだろ、この人?

お店の人?


朦朧とした意識の中で、

彼女が私にだけでなく、

周りにいるお客様にも周囲を開けて

下さるようお願いしている声が

聞こえてきました。

ようやく目を開けると、


女性

「あっ、気がついたね。

 無理しないで少し横になってて。」


息子、彼女さん

「大丈夫?」


女性

「お酒飲んでたの?

 どれくらい飲んだみたい?」


息子

「そんな飲んでないです。

 これくらいで酔ったりはしないです。」


女性

「お水飲んでみて。

 熱中症かもしれないし。」


もうこれ以上何も口にしたくなかったし、

何より動ける気がしなかった私。

それでも、熱中症という言葉を聞いて、

私は先日の友達の母のことを思い出して

いました。


友達の母のことはこちら。



もしかしたら、脳梗塞だったら大変だ。

すぐに確認しよう!


そう思い頑張って起き上がり、

グラスの水を飲んでみました。

水はこぼれることなく

口に入っていきました。


良かった…。

脳梗塞ではなかった。


そう思った途端、また力が抜けて

床に横になってしまいました。

目を開けると店内のライトの光が

目に入ってきました。

次第に意識がはっきりとして、

自分でも先ほどのクラクラした感じが

なくなっていくのが分かりました。


「ごめんね、迷惑かけて。

 さっきの女性はお店の人?」


彼女

「いえ、お客さんですよ。

 あちらの方。」


指さす方を見ると、私より少し

若い女性6人組が楽しそうに

談笑していました。


「もう立てるから、

 お礼を言って帰りましょう。」


そう言って、彼女たちのテーブルに

近づきました。

女性がこちらに気がつき


「もう、大丈夫ですか?」


そう声をかけてくださいました。

私は丁重にお礼を言い、

心配そうに見守って下さっていた

お店のスタッフの方々にも

丁重にお礼と謝罪を言い

彼女さんの車で自宅に戻りました。




続きます。