源頼朝が亡くなり、
『鎌倉殿の13人』は
ここからです。
二代目の源頼家が
どんな人物だったかは
わかりません。
実権を奪った北条氏としては、
立場を正当化するために
源頼家を否定するしか
ありませんからね。
歴史とは、勝者側から
観測した記録に過ぎません。
歴史にif(もしも)はない
ですが、源頼家が名君と
成れる道もあったのでは
ないかと思ってしまいます。
というのは、前例が
あるからです。
著者の塩野先生曰く、
『全てを兼ね備えていた英雄』
カエサルが暗殺され、
偉大な独裁者の後を継いだのは、
実子でもない、まだ18才の
青年でした。カエサルが
遺言書で指名していたのです。
彼の名は、オクタヴィアヌス
(後にアウグストゥス)、
マッチョなカエサルとは
似ても似つかぬ病弱な
モヤシっ子で、当時の
関係者は誰もが驚いた
ことでしょう。
このあたりのエピソード、
アイは昔から好きです。
だってラノベみたいじゃ
ないですか。
偉大な英雄の跡継ぎとして、
偉大な国を率いる役目を
いきなり担うことになった
のが、なんのとりえもない
ような若者なんて。
しかも、助けてくれる
心強い友人や自分とは真逆の
ライバルも登場します。
希代の悪女と呼ばれた女も。
カエサルが暗殺されたのが55歳、
源頼朝が亡くなったのが51歳、
その後を継ぐことになったのは、
どちらも当時18歳の青年でした。
似たような境遇とアイは思いますが、
その後の明暗は大きく分かれます。
リーダーとしての器の違いと
いってしまえばそれまでですが、
運に恵まれなかったという
のもあるのでしょうね。
話はそれますが、ラノベといえば
昔こんな作品を読みました。
詳しい内容は忘れて
しまいましたが、
唇歯輔車という造語?
だけはなぜか覚えています。
若い頃のクレオパトラ7世と
アントニウスが、相棒となって
戦うという設定がアイ好みでした。
(本当にふたりは幼なじみ
だったらしいですが、
確かめる気はありません。
そうだったらいいなぁと
妄想したいので)
オクタヴィアヌスは一見
弱そうで、その実は
サイコパス気質の怖い男です。
戦えば負ける可能性大と、
クレオパトラもアントニウスも
わかっていたと思うんですよ。
だけど、認めたくなかった。
アントニウスから見れば、
自分より格下としか思えない
ヒョロガキに従うのが。
クレオパトラも同じでしょう。
カエサルの時のように、
オクタヴィアヌスを篭絡しようと
企んだのは予想できます。
でも、オクタヴィアヌスに
ハニートラップが通用したとは
思えません。
オクタヴィアヌスは病弱がゆえに、
自分を知っていました。
自分が生き残るために何をすべきで
何をすべきでないか、
わかったうえで着実に実行できる
理性の強さがありました。
クレオパトラの誘惑なんて、
歯牙にもかけなかったと思います。
『そんなのいいからおばさん』
ぐらい言ったかもしれません。
そのうえで、自分の統治に
ファラオは無用と、冷たい目で
見たことでしょう。
己の存在を否定する敵に、
旧知の男女が手を取り合って
立ち向かう。たとえ全てを
失うことになっても。
これぞ、ドラマチックだと
思うんですよね。
まあ、最後は運です。
マキャベリも言ってました。
せいぜい人間が思い通りに
できるのは半分程度と。
まだ悪運が残っている
ことを信じて、アイも
またあがくつもりです。
最後まで。





