12月も半分が終わりましたね。
今年の漢字は「変」だとか。なかなかいいセンスだと思いました。
実際のところ、何かを大胆に変えるというのは、難しいものです。
変える割合が多ければ多いほど、リバウンドというか、リスクが高くなります。
大人気ドラマ「篤姫」の最終回を観て(実は最終回しか観なかったf^_^;)、
改めて思ったんですけど。現状をぶっ潰してほぼ100パー変えようというのなら、
それは改革ではなく、革命です。文字通り、変化にそぐわない命が間引かれていきます。
命が間引かれるって、やっぱそれなりに悲しいことですしね。だからまぁ、改革程度な
感じで。なるだけ不幸になる人が出ないように、遅いと責められながらもじわりじわりと
やっていくしかないのかもしれません。
これから不況になるとかで、会社や政治に不満や苛立ちをぶつけたくなることも、
あるかもしれませんが。
そんなヒマがあったら、これからについて考えろ。
アイのブログは、何度も書いていますが、「考える」ことがテーマです。
時代の変化は天気のように、みんなに降りかかるもの。今日は晴れだったら良かったんだ
けどなーなんて、個人の都合になんて合わせちゃくれません。
結局はどう受け止めるか、本人次第です。どうせ最後に勝つのはあたしだぐらい、
思っときゃいいのさ。要は気合いだ。ビビったら負けです。
考えることをやめて、くだらない運にすがるなんてブザマだ。
それよりも、鬼が笑って笑って笑い疲れて呆れて帰るまで。マジな顔でこれからも、
「これから」について考えていきましょう。
調剤タナを増設しました。
夏に続けて、2回目の増設です。少しずつ医薬品の種類が増えていて、
もういままでのタナには収まりきらなくなってしまいました。
だからこれは必要な設備投資です。16万程度の出費でした。
この調剤タナというヤツ、業界のルールがあるようで。最初に発注した卸売業者が
1番安い金額をメーカーからゲットできるようです。つまり複数の業者にそれぞれ見積もりを
出させても、結局最初にメーカーに発注依頼した業者が1番で、後の業者はメーカーから
相手にされないとのこと。それこそ最初に提示する金額から5%増し、10%増しの金額
でしか買えないようで、競争にならないようです。
価格を堅持するためなんでしょうね。独占禁止法とかひっかかんねーのか?とか
疑問に思いますけど。
支払は来年以降になります。この支払が終わったら、次の設備投資の計画が
すでに立っています。
はじめから何もかも取り揃えようとすると、だいたいムダがでます。実際に
働いてみて、必要だと思えるものを少しずつ取り揃えていけば、ムダがでない。
パートさんと一緒に考えながら、半分まで薬の在庫をタナに移したところで
今日は時間切れ。
病院の忘年会に招かれたので、行かねばなりません。
調剤薬局というのは病院の診察が終わっても30分~1時間は開けとかなきゃ
いけないものなので、アイが宴会場に辿り着いた時には、すでに忘年会が始まっていました。
宴会場は小さな居酒屋でしたが、貸切で店をとったようでした。中には人がいっぱい。
アイが主に処方を受けてる病院の先生やスタッフたちだけでなく、近隣の病院からも
先生がたが集まっているようでした。
まあアイは、部外者ですしね。コミュニケーション能力とか、ないし。
でもやっぱり感謝の礼を述べる必要があると思ったので、来ました。
なんとなくな居心地の悪さを感じながら、それでもきちんとみんなに挨拶をして、
1年間お世話になりましたとアイなりに心をこめて、言いました。
「ちょっと」
宴会場をあっちふらふら、こっちふらふらしてる時に、病院の事務さんに呼び止められました。
病院の開業時から先生と一緒に働いてる、ベテランの方です。確か60近かったはず。
「前から言おうと思ってたんだけど。薬局からこう言われたとかああ言われたとか
診察の時に先生に言う患者さん、結構いるみたいなのよ。あれ、迷惑なんで
やめてもらえるかしら?」
アイの薬局で患者さんにクスリを渡す時、まあ当然ですが、話をします。
そこでアイたち薬剤師が患者さんに告げたことを、患者さんが曲解して、
それを先生にまた言うらしいのです。
先生は人格者なので、怒ったりはしませんが、それでも時折困った顔を
している時があるとのこと。
例えば先日も、小児に抗生剤が処方された時、体重が全てではないですけど
体重換算では適量の半分にも満たない量が処方されていて、問い合わせをしても
量はそのままで大丈夫といわれ、そこでアイが
「量的には少なめの投与量で処方されてますね」
と言ってしまった後日の診察で、小児の親御さんが先生に
「薬局で量が少なめといわれたんですけど、この量で大丈夫なんでしょうか?」
と訴え、先生が説明しなければならないハメになったことがあったらしいのです。
たいした症状じゃなかったため、先生は少なめで処方しただけに過ぎず結局その
1回きりで抗生剤は終わりになったらしいですが。
「あなたがどこで働いてきたか知りませんけど」
事務さんが厳しい目でアイをにらみつけます。
「先生の長年の臨床経験と薬剤師ごときの経験とじゃ、差は歴然としてるんだから。
処方にケチをつけるなんて、とんでもないことですよ。ましてあなたは、経営者でしょう?
部下までが同じことをするようになったらどうするんです?そんなマネしてたら、
先生は処方せんなんか院外に出さなくなりますよ。そしたらあんたんとこなんて
すぐに潰れるわよ。もっとわきまえなさい。
いいわね?」
顔から血の気がひいて、目がチカチカしてきました。
個室トイレの冷たいタイルの床に、寝っ転がるアイ。
冷たいし狭いし汚いですけど、まあ最近は服もユニクロだし、いいや。
子供の頃からストレスフルな毎日を送ってるせいか、ハラも壊さないし眠れなくなることも
ないアイですが、たまにブレーカーが飛びます。
そういう時は、5分ほど床に寝てれば、治ります。
図星でした。
いやいや、まったくもっておっしゃる通り。
ためいきをついて、トイレの天井を見上げるアイ。すげー寒い。
経営者として、アイの行動はアウトだったと認めざるをえません。
医薬の分業率が何%になろうと、日本は医師の力が強すぎる国です。
薬剤師がどれだけ勉強して一流と呼ばれるようになろうとも、三流の医師にもかなわない。
処方権というのが、あるんだから。
あと10年・・・無理だな。20年もすれば、プラスの資格をとった看護師や薬剤師が、
簡単なレベルなら処方権が認められるように規制緩和されるかもしれないけど、
いまはまだできない。
そんな単純な、でも事実を踏まえたうえで戦術を組まなければ。
アイは、いつもどこか他人事というか、評論家めいたところがあります。
しっかりしてるつもりだったけど、まだ甘かった。やれやれだわ。
むっくりと起き上がり、体をぶるっと震わせるアイ。
大丈夫。
伊達に1年、続けてきたわけじゃないしね。だから、これからだ。
その後は穏やかに飲み会は続き、最後にみんなで写真を撮って、終わりました。
病院の事務さんが、医師の先生がたにすでにタクシーを手配していました。
飲み代も払わず(全て病院が経費で落とす)当たり前の顔で次々とタクシーに
乗り込んでいく医師の先生たち。
そういう光景を見ると、ああ、医師ってやっぱり違うんだなあという気になります。
昔、なんてったっけな。品川にあるウエスタンとかそんな名前のホテルで
医師をたくさん集めた、メーカー主催の勉強会が開かれたのに参加したけど、
帰る時ズラーってお帰り用のタクシーが用意されてて、バッカみたいとか思ったこと、
あったよな。
自分の飲み代として、1万円を置いて、居酒屋を出ました。
ひさしぶりに酒に酔いながら、ひとり帰り道を歩くアイ。
もしアイに将来子供が産まれたら、私大でもいい。医師にするのが、大学生の頃から
決めているアイの計画のひとつです。
アイの子なんて、なれても三流がやっとだろうけど。三流でもいい。
壁を破ってランクを上げれば、次の世代である孫は二流の医師になれる可能性だってある。
アイの父親や、祖父ががんばって力をつけて、九州の百姓から東京まででてきたように。
親のあとを継ぐんじゃない。親のあとに足していくんだ。
変えていくには、もっともっと、カネが必要だ。
同世代の倍程度の収入で満足しちゃ、駄目。
だから・・・・・・来年も、がんばろ。精一杯。
街はすっかり、クリスマス。
アイにはカンケーないですけど、せめて歌を口ずさみながら、寒い帰り道を歩きます。
「・・・ゆっくりと、12月の、灯りがともりはじめ、あわただしく、踊るまちを、
誰もが好きになる♪」
僕は走り閉店まぎわ君の欲しがった椅子を買った
荷物抱え電車の中、ひとりで幸せだった
いつまでも手をつないでいられるような気がしていた
何もかもがきらめいてがむしゃらに夢を追いかけた
喜びも悲しみも全部分かちあう日がくること
想って微笑み合っている色褪せたいつかのメリークリスマス
to be continued・・・⇒