火曜日は前日の雨も上がり、風は少しあるものの雲が切れて青空が出た。
出不精の妻が珍しく「花見に行きたい」と言いだしたので「おお、行こう行こう!」とすぐ出掛けた。
行き先は備中国分寺。知る人ぞ知る五重塔で有名な歴史の古いお寺だ。
手前には菜の花が咲き遠景の五重塔が歴史を感じさせる。
こちら岡山へ越してきて初めてこの塔を見たときその景色に強い歴史のロマンを感じた。
きっと奈良時代の頃と今の景色は変わっていないのではないか。何だかタイムマシンで奈良時代の飛鳥にワープしたような気になった。
この塔の周辺一帯は景観に関する条例でもあるのか田畑以外は建物はなく、当時のままの景観が保たれている。
そして、この国分寺の周りは桜が沢山咲いている。
実はこれ、故平山郁夫画伯がスケッチの取材をされた景色だそうで、畦道にこんな石碑が建っている。
しばし妻と二人で石碑の前に立って塔と桜の景色を堪能したのでした。
・・・奈良の都から旅をしてやっと着いた当時の役人がこの塔を見上げたときどんな気持ちがしただろうなどと歴史ロマンに浸りつつ。
賑やかな花見より静かに二人きりで見る花の方がいいな、と思ったのでした。
帰路、近くの国民宿舎「サンロード」で遅めの昼食を取って帰ってきたのでした。
こちらの美しい芝生の庭も桜が満開だったのです。
(これはサンロードの庭の桜)
おしまい