花を書く | せのお・あまんの「斜塔からの眺め」

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…と言っても大げさなことではない、「華」という漢字を「花」と書くことが多い、というだけのことで、パソコン、スマホでは造作もない。


"ハナ”と書くのにどうして2種類もあるのか、というのがそもそもあるがそれは置いておいて、「華」という漢字は前から書くのが面倒だったのだ。


諸橋轍次の大漢和、白川静の字通、などという恐れ多い字引は見てないが、ごく普通の漢和辞典でもこの2種類を区別した気配がない。つまり意味は同じということか?


おまけにどちらも音は"カ”と"ケ”で、訓は"はな”なのだ、いいかげんにしろ。それに「華」という字が格子みたいになっているのも書きたくない、ぐしゃぐしゃしてわけが分からなくなって気分が悪いし。


ならば手書きのときくらいこれから解放したっていいじゃない、ということを思い立った。フランスの詩集は「悪の華」とされているが「悪の花」でいい。お経の「法華経」も「法花経」、「曼珠沙華」も「曼珠沙花」でいい。


「中華」も「中花」でいいし「栄華物語」も「栄花物語」。印刷に回ったら校閲があるからそこで直るし、だから遠慮なくこっち流を貫ける。「蓮華」を「蓮花」と書いたらむしろかわいらしい。何がおかしいのか、「蓮の花」と書いておきながら。 


「中花人民共和国」や「南無妙法蓮花経」はダメだろうって?さすがにそれは悩んだが、書くときはそれでゆくから、校閲で直してくれ。「南無妙法蓮華経」と「法花経」を書き分けるのが面倒だ。


蓮の花が咲いたらまた見に行きます。


「曼珠沙花」🤗