穏やかな日
昨日２クール目の抗がん剤治療の１週間目の点滴が終わった。Ｎ市は夜になって冷え込みがきつい。夜もエアコンをしているのだが、少し弱くなるようだ。夜０:００時ぐらいに物音で目が覚めてしまった。はじめは。何時ごろ目がさめたかがわからなくて、何が起きているのかを把握するのに時間がかかった。早すぎて目が覚めたのだな時がついてから、昆布茶を呑んで再度寝ることにした。
今日の治療としては午後の放射線治療しかない。先ほど主治医のＨ医師の診断があって、照射部位が赤くなっているという。自覚症状は、ご飯などの固形物の飲み込み時の痛みのほかはない。しかも、この痛みは次第に弱くなっている気がする。先週から放射線照射の方法を変えているし、今日の診断で医者からの所見があるかも知れない。
食欲は順調にあり、病院で出されたもののほか、菓子や果物なども食べている。食欲が落ちる副作用が出ていないので、この状態はしばらく続きそうである。ただいま太り気味なので少しやせたほうが良いのだが、見舞いの食べ物がどんどん届くし、これを食べていると、なかなか止まらないのだ。
自分の気分も変わってきた。これまでは妙にあせっているようなところがあったのだが、そういう気分ではなくゆったりとした気分になれる。どうせ３月まで入院は続くのだから、あせっても仕方あるまい。病気は何処かに飛んでいくだろう。そんな風に思えてきて、治療も可能になるのだと思ってる。
雑煮を食べる
国から私の母がN市まで、見舞いに来てくてた。そんなに長く滞在する予定でもなかったのだが、私はあることを母にしてもらおうと決めていた。雑煮を作ってもらうことである。皆さん経験があると思うけれど、雑煮は土地ごと、家ごとに作りかたが違う。人によって作り方が違うと言ってよい。せっかく母が来たのだから、１週間早めの正月でも良いじゃないか。母が作る雑煮を妻や娘たちに食べてもらおうと思ったのだ。
そんなに大げさなことではない。単なる雑煮のことである。近くのスーパーに行って、雑煮の材料を買う。大根と、干ししいたけ、里芋、かまぼこ、後は菜っ葉なのであるが、普段雑煮に入れる菜っ葉は地のもので、ここには売っていない。まあ、白菜でも良いかということになる。後は、雑煮にふりかける、だし粉と青海苔を買うのを忘れないことである。幸いにして、これらはこのスーパーにあった。
夕方になるのを待って、雑煮を作ってもらう。だしは、昆布と雑魚でとる。野菜を適当な大きさに切って、なべに入れる。しょうゆ味で味を調える。野菜が煮えたら、もちをいれやわらかくなるまで煮る。たったこれだけのことだ。これなら、自分にもできる。いい加減な雑煮だがそれを含めて母の味だ。
汁碗に野菜を満遍なくいれ、もちをいれ汁をかける。そして、だし粉と青海苔をかけて食べる。私は好みで、だし粉と青海苔はもちだけにかける。そうして、雑煮を食べる。美味い。母の雑煮の味だ。そういえば、少年の頃、正月元旦の朝、この雑煮を食べて一年が始まったのだ。そういう懐かしい味の母の雑煮だった。
点滴
今日は、停電でのびのびになっていた点滴(8日目）をやることになっていた。朝6時に血液検査のために起こされる。この血液検査によっては点滴が中止になったりするから、気が許せない。9時頃血液検査の結果が出て、点滴が行えることになった。
午前中を使って4種類の点滴が行われた。点滴のはりの向きが悪いのか普通に座っていると点滴の液が落ちない。体を横にしていないと液が落ちないのだ。それでも、何とか4種類の点滴が終わる。今日は午後に、放射線放射もある。放射線の角度を変えてからの2回目である。前回はやたら時間がかかった。今日はスムーズに行くだろうか。
今日はその前に風呂に入ろうと思う。病院の風呂は4人入ると満席で、それ以上になっているときには待たなければならない。その分、浴槽が広くちょっとした銭湯のようだ。浴槽が広く、洗い場が広いのはありがたい。もちろんシャワーもついているから、他人に気を使わなければならないことを覗けば自宅の風呂より快適だ。ただし、入浴日と時間が決まっている。男性は、月、水、金の13:30から16:00までだ。これを守る必要がある。
今日は、放射線治療の前に風呂に入ることにしよう。放射線治療の時間は15:00からだから、治療の後だと時間が非常に厳しくなる可能性がある。検査の前に風呂に入ると風邪をひく恐れがあるが、ゆっくりと入れるメリットもある。そして、のんびりと放射線治療を受けよう。
快晴
N市は今日は快晴だ。昨日の暴風雨がうそのようだ。祝日の病院は間が抜けている。まず、一切の治療がないし、廊下で押されるカートの音が全くしない。病院が休日モードなのだ。私の治療は来週の月曜日までに順延された。それまではフリーの時間だ。この間、外泊をする予定だ。外泊申請書は出してあるし、妻との打合せも済んでいる。後は、妻が迎えに来るのを待つだけだ。
外泊といっても特別なところに行くわけではない。家と買い物。買い物は近所のスーパーだ。メニューを決め手から、買うものが決まる場合もあるし、食材を見ている間にメニューが決まることもある。買い物で楽しい時間だ。それに髭剃りの刃が壊れている。やっぱり○USCOに行かないとね。いろんなことを書いてもやはり、外泊が嬉しいのだ。
しかし、アルコールがまた飲めないので辛い。ノンアルコールビールでまた、我慢するのか。せざるを得ないのだろうな。病気が治れば、また、お酒は飲める。それまでの我慢が試されているんだよ。
もうすぐ10時だ。昨日、言って頼んであったから、もうじき妻が迎えに来るだろう。ニコニコした笑顔で持って。やはり、妻をはじめとして、娘たち、そして母がいるから、病気を治したいのだなと思う。私の明日はまだある。それに、病気と闘っているのは私だけではない。多くの人々が似たような病気と戦っている。その人たちにだって、それぞれの事情があり、それぞれの家族がある。
天気は大荒れ、停電も
今日は午前中、点滴だというので7時前に血液採取を行った。点滴が始まるのは早くて9:30だ、と思いながらうとうととする。9:30ごろ起きて見ると病院の中が暗いしなんかおかしい。停電だったのだ。H医師が私のところに来て、今日の点滴はとりあえず中止するからとのこと。電気がなければ何もできないからなあと思う。
そのままうとうとしている間に昼食が来る。いつもと同じだが、暗い中で食べる食事は上手くない。普通であれば、今日は放射線照射の日である。これはどうなるのか、14:00頃の情報では、これも場合によっては中止になりそうだということだった。放射線照射はいつも15:00くらいから始まる。
このころ、放射線技師の方が私の病室に着て、放射線照射の目標をマークしなおしている。今週は休日があるから、今度放射線照射を行うのは月曜日だから、印を鮮明に保っておきたいのだ。この技師はいつも本当に誠実に対応してくれる。時には丁寧すぎるぐらいだが、職業上このくらいの方が良いかもしれない。
今日は、長女Sのゼミの発表だったはずだ。市内は停電で信号も動いていないという。大丈夫だろうか。普段、電気が使えるのが当然という生活を送っていると、今日のように長時間停電が続くと、本当に困る。数十年前には、停電は当たり前だったが、その代わり、電気も、電灯、テレビ、ラジオぐらいしかなかったのではないか。そういう暮らしだと、停電ぐらいどうということはない。
ランキング
アメブロ（このブログ）の総合ランキングをまとめておきます。
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食欲
やっと人並みになってきたか。最近、病院の食事が余り上手くない。喉が放射線治療で痛いことがあることが強く原因している。物を飲み込むときに喉が痛むので、それにきがいってしまい、食べ物の味を感ずることができないのだ。その結果、味がわからないから、それがまずいということになる。
看護師もいろいろ考えてくれて、氷で喉を冷やしたら良いというのもその一つだ。でもこれだけでは食道炎をなおすことはできないから、抜本的な対策になるわけではない。それで、せっかくの看護師の提案なのだが、熱心にやらなくなってしまう。
昨日、娘の結婚写真と共に9月に行った韓国旅行の写真が入ってきた。デジカメでとったばかりで何も処理をしていなかったのだ。がんかも知れないと思っていった韓国旅行であった。思い切っていってよかったと思う。これからも海外旅行はできるだろうが、二人（だけ）一緒でというのは、もう、機会がないかも知れないと思うからだ。
結婚写真も良く取れていた。妻からもらった1枚をH君に添付ファイルで送ったところ、この写真を撮ろうというアイデアは良い考えだという返事が来た。Qちゃんのお母さんが考えたわけだけれど、誰も結婚写真のことまでは忘れていたからなぁと思う。Qちゃんのお母さん殊勲賞だよ。
副作用 倦怠感
２回目の抗がん剤を点滴したのだ先週の木曜日だった。金土と点滴を続けて、今日で１週間足らずなった。体がだるい状況は続いている。抗がん剤のシスプラチンは作用がきついのだという。それで副作用もきついわけだ。また、１回目のときより体力が落ちているためもあるという。
そんな日の中でも良いことがあった。妻が昨日撮影した娘夫婦の結婚写真をメールで送ってくれたのだ。昨日本人は、お母さんに似ていて、と恥ずかしそうだったのだが、なるほど、妻に良く似ている。
次女も昨日、これまでの作品(デザイン）をHTMLに直して送ってくれた。彼女のこれまでの作品をまとめたもので、細かな作品が一杯あった。精力的に勉強しているのが伺える。
吐き気収まる
今日は午前６時４０分起床、昨日から悩まされていた吐き気はおさまる。朝食は無理をして食べた。あまり、美味くない。先ほど売店の叔母さんが来て、私が元気ないのをみてはっぱをかけられる。元気でいなくちゃだめじゃない、と。そんなことはわかっているけれど、元気が出ないものはしょうがない。
こういう風にして段々元気が出なくなってしまうのか、などと消極的な気持ちになる。昨日から１日落ち込んでいたのだからなあ、そろそ元気が出ないと行けないな、などと感じる。POSITIVE THINKINGだ。朝食は美味くなかったから、昼食に期待しよう。昼食のメニューはわかっているはずなんだが。
治療をやっていううちにはいろいろあるのだろう。こういうときもあるだろうとおもうしかない。次女のMだって、今までの作品をメールで送ってくれたじゃないか。あれをみて元気になろう。
副作用 吐き気
昨日、今日と医師の許可を経て外泊だった。ところが今日になって調子がおかしかった。まず、目が覚めたのが朝９時、おなかの調子がよくない。でも、腹が妙に減っている。朝食の準備をしてもらって、朝食をとる。だが、本調子ではない。そういえば昨日は体がだるかったのだ。しかし、アルコールをとった訳でもない。
もうもう一度布団に入る。眠ってしまう。今度起きたのは１３時３０分だ。もう、おなかが空いている。妻が用意してくれたラーメンを食べる。もう一度寝る。今度は１６時に起きる。気持ちが悪い。夕飯をべなければならないがその気になれない。一時間くらい過ぎても食欲が出ず、気持ちが悪いので、これは副作用だと思った。
病院に行って様子を話して見よう。それから、妻をせかせて病院に戻る。パジャマに着替えると早速パジャマを着る。それから、看護師を呼ぶ。事情を伝えると、医師のカルテを見てみると言う。カルテに吐き気のことが書いてあるという。薬も処方されているらしい。早速、その座薬を手当てする。見る見るうちに気持ちがよくなって来る、薬が効き始めているのだ。
妻がおいてあったバターロールパンを食べて見る。食べることができる。食べれてよかったと思う。結局バターロールを３つ食べてしまった。食欲が戻ったのだ。よかったと思う。看護師が顔を見に来てくれる。よくなりましたというと看護師も安心してくれる。この病院はこのような細かい配慮をしてくれるのだ。その配慮が嬉しい。