66.7パーミルの信越本線 | tundraの世界

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昼間っからビールを3缶も飲んだせいか、テラスでウトウトしてしまった。


コテージの横にはかつて信越本線の急勾配区間が走っていた。
北陸新幹線ができる前は、重連のEF63電気機関車に押されて"特急あさま"や"急行妙高"などが通り抜けていたところ。
旧信越本線には上下線とも架線柱と架線が残っていた。

ただトンネルなど周りから見えないところの架線は盗まれて無くなっているらしい。


1/160 秒。 f/13 22 mm ISO100

信越本線は分岐を右の方に走っていて軽井沢に向かっていた。
左は観光列車の線路で、すぐそこに"とうげのゆ駅"がある。
もっと昔、碓氷峠にアブト式電車が走っていた時の線路は、先の観光列車方面に曲がっていた。


一方坂を下って行く上り線は線路の周りが舗装され横川駅までの遊歩道になってる。

ここが国鉄最大勾配66.7‰区間。

その勾配標識も盗まれてしまい今はもう無いそうだ。

1/200 秒。 f/14 22 mm ISO100

途中には66.7‰の難所碓氷峠越えを支えた丸山変電所跡がある。

ラックレールが敷かれていた初代信越本線も旧熊野平駅まで、アブトの道と言う遊歩道になっている。
途中の眼鏡橋まで歩いてみる事にした。

明治のトンネルはレンガで作られていた。
ここにラックレールが敷かれアブト式電気機関車が走っていた、

1/30 秒。 f/5.6 10 mm ISO5000

天井が低いので集電はパンタグラフではなく丸の内線の様な第三軌条だったみたい。

写真左側のレールはそれを模したものだろうか?


1/40 秒。 f/5.6 10 mm ISO150

最初の第一隧道の長さは187m
実はこの遊歩道は9年前の夏に来たことがある


第1隧道を抜けると碓氷湖が見えた。

寒々とした冬景色が広がっている。

1/320 秒。 f/4.5 15 mm ISO100
夜間は相当冷え込むのだろう。湖面は一面凍結していた。



全長130m弱の第二隧道を通り抜けると、また60‰の急勾配になる。

よく鉄道でこの勾配を上ったと感心させられる。

 

歩くのでも少々きつい。

ここでサンダルで来たことを後悔する。
元々遠くには行かないつもりで散歩を開始していた。

しばらく行くと第三、第四隧道が連続で見えた。

1/125 秒。 f/4.5 22 mm ISO100

全長はだいたい第三が80m、第四が100mだとのこと。

トンネルの壁には地下水が凍ってあちこちでつららになっている。

1/15 秒。 f/4.5 22 mm ISO6400

第三隧道を抜けると第四隧道の上の木に何やら動くものが。

1/250 秒。 f/6.3 22 mm ISO100
よく見ると、子供を含め20頭ほどのサルの群れが木の上で遊んでいた。
しばらく子ザルたちがはしゃぐ様子を眺める。

そして第五隧道

全長はちょっと長く250mだとの事

1/30 秒。 f/5.6 10 mm ISO100

 




1/30 秒。 f/4.5 22 mm
第五隧道はやや右にカーブしている。

第五隧道を抜けたところに目的地である碓氷第三橋梁 、通称めがね鏡橋に到着。

1/60 秒。 f/8 10 mm ISO100

夏とは違って観光客もほとんどいなかった。

しばらく明治の遺構と静寂を楽しむことにする。

"とうげのゆ駅からめがね橋までの距離は2.1km。
という事は戻りも2.1km
結構な距離だ。。


コテージに戻る途中に、かつて信越本線で活躍したEF63の22号車がおいてあった。

1/125 秒。 f/11 22 mm

もう少し映える様に撮りたかったけど、これがセンスの限界。。

う~足が痛い。。