「お父ちゃんに会いに行くからね」
「ありがと、ありがとなぁ」
そう言いながら電話口で嗚咽する父の声を聞いて
それだけでも、なんだか親孝行出来たような
そんな気持ちになりました。
そして向かった
私の故郷
加賀温泉駅
今は工事中の駅の改札口の向こうで
母が手を振って迎えてくれました。
駐車場の車の運転席から降りてきたのは、2歳下の弟です。
「おぅ!」
と、荷物を車に積んでくれました。
後部座席で
不思議そうな顔で
こちらを見ていたのが
今まで何度も駅に迎えにきてくれてた父でした。
「あ!お父ちゃん」
その姿にクスッと笑いながら車に乗り込みました。
家に向かう何度も何度も通ってきた道を父は
「こんな所、初めてきたわ」
それから、父の「はじめて」を何度も聞くことになりました。
リビングにある大型のテレビも
「こんなの初めてみたわ。本当や。」
何度も来ていると大阪も
「行ったことない。初めていくわ」
そして
「母ちゃん、ここにいる女の人わかるか?」
ついについにきましたよ!( i _ i )
「けいこだよ」
「娘のけいこだよ」
「なんのけいこや?」
このツッコミはまだ忘れない。
そして、今は笑えない。( ༎ຶ ◡︎༎ຶ)ちーん
50日前に会った父より
また進行している物忘れに
正直へこみました。
「これはなんのチャンス?」
ブログを書いている現在5時
石川県の朝は涼しくて肌寒いくらいです。
目覚めてきた父
驚かないように私から声をかけます。
「けいこだよ。昨日から泊まりにきてるんだよ。お母ちゃんはもう仕事場に行ってるよ」
「おぉ、けいこか。寒くないか?」
「ゆっくりしていけばいいからな」
父のそんな言葉を聞くと
私を娘と思ってくれてるんだと
そう思う。思いたいです。
現実を受け入れるチャンス。
どんな父とも向き合っていくチャンス。
母や同居する弟夫婦に感謝するチャンス。
お父ちゃん、今夜はもう一人の娘
私の妹と温泉に一泊ご招待しますからね。
もちろん愛するお母さんも一緒だよ♪
みんなで今を楽しもうね!(^ν^)
大切な皆さまのご両親も幸せな1日でありますように。
お空におられるお母さま、お父さま
どうぞ見守っていてくださいませね。
感謝を忘れずに過ごします。
今日もきっと良い日になります。
\(^o^)/ \(^o^)/