岡山県吉備中央町へPFAS対策の視察。

 

駅に着くと、副町長さんがワゴン車で迎えに来て下さりびっくり!

「働き方改革だよ」と笑顔で親しみやすい。

市役所へ行く途中、ポイントとなる場所を副町長さんの運転で案内して下さいました。

 

 

まず河平ダム

水道水のために作ったダムはPFASで汚染されてしまい、使えなくなりました。

 

そして、よくテレビで見ていた、使用済の活性炭が野ざらしで置かれていた資材置き場。

 

 

今は撤去され綺麗になってました。

ダウンダウンダウン

 

 

現在活用している農業用水用の日山ダムと円城浄水場。

 

 

まさかの現地視察ができてびっくり。

更に市役所の歓迎ムードに、またまたびっくり。

 

 

 

しかし、もっと驚いたのはPFAS対策の取り組みの違いです。

 

吉備中央町も各務原市と同じで、2020年度から3年間、目標値を超えて検出していたが適切な処置をせず市民に黙っていた。

 

しかし、2023年10月、円城浄水場から国の暫定目標値の最大28倍のPFASが検出されたことを明らかにしてからの対応は迅速で各務原市とは大きく違う。

 

5つの対策部会が立ち上がる。

・給水部会

・健康、相談部会

・補償、風評対策部会

・原因究明部会

・総務部会

庁内がひとつとなり課題に向かっている。

これは市長の決断、リーダーシップに尽きる。

 

住民説明会は10回以上

当然、市長も全てに参加し市民の声を聞いている。

 

水道水が高濃度汚染されている間は、給水所を円城地域6カ所に設置し給水活動。円城地域の3年間の水道代金も返金。

 

何より凄いのは、健康、相談部会

健康影響対策委員には、岡山大学の公衆衛生や疫学衛生の分野の先生方、複数の医者、国立環境研究所、エコチル調査コアセンターの方などが揃っている。

・脂質に関する項目、肝機能に関する項目など健康影響を継続的に評価していく。

・早産、低体重児のデータをとり影響を見る。

・今年と5年後、血中濃度検査を実施。

・18歳以上アンケート形式で健康影響調査。

・精巣癌、腎臓癌の発生割合の観察

・18歳未満の健康データ収集。子ども検診や学校健診のデータを活用。

 

とにかく住民に寄り添った対応をする姿勢の町長は

住民の健康支援や不安解消につなげることを目的とし、血液検査の実施を決断

そして健康データの収集が、これからの未来の役に立つと判断。

 

しかし圧倒的に人口が少ないので、同じことを各務原市が取り組めば、大変参考になるデータ収集ができ治験となると吉備中央町の方も仰っていた。

 

私たちが、必要と訴えてきたことを、全て取り組んでいた吉備中央町。

各務原市は、どれもできない理由ばかり

 

1906筆の署名を添えて要望書提出 | ~なないろ通信~ 古川明美 (ameblo.jp)

 

2024年3月議会 一般質問 PFSAが胎児、乳幼児、児童、成長期の子どもたちの体に与える影響 | ~なないろ通信~ 古川明美 (ameblo.jp)

 

 

吉備中央町にできて 各務原市にできない理由は何か?

吉備中央町には 国や大企業など政治的な圧力がない。

ここが大きいと思った。

そしてトップの姿勢。

市民の声を聞こうとしない市長は、住民を無力化させていく。

でも、何より市民意識なのかな・・・とも思った。

吉備中央町の視察から学んだこと、市民の皆さんと共有していきたいです。