本土復帰50年記念ドキュメンタリー映画 「命ぬ水」
~映し出された沖縄の50年~ 観てきました。
沖縄には在日米軍基地の70%が集中しています。
そして米軍施設の面積は、沖縄の県土全体の8.1%を占めている。
基地負担を沖縄に押し付けている現実なのに
そのうえ、PFAS汚染・・・
2016年、沖縄本土45万人に供給される水道水が有機フッ素化合物(PFAS)で汚染されていることが公表。
4年後の2020年、宜野湾市の普天間飛行場から大量の泡消火剤の泡が排水溝を通って基地外に流れ出た。
原因は格納庫前でのバーベキューに火災報知器が作動。
高濃度のPFASが含まれた泡は、ふわふわと漂い、いつまでも消えないまま、排水溝に溢れる。
内部告発された泡消火器剤で溢れる基地内の映像。
その光景は強烈な印象で脳裏に残る映像でしたが、これはどれだけTVのニュースで流れたのだろうか?
少なくとも私の記憶にはない。
先日、東京に雪が降った時、なぜそんなに大騒ぎするのだろう?と思うほど、ニュースやワイドショーで報道していた。
その勢いで、いつまでも消えない大量の泡の映像を報道したのだろうか?
不都合な真実を隠そうとする闇をここにも感じた。
生きていくうえで 欠かせない命の水。
大切な尊厳 未来も傷つけられた。
ここに人が住んでいます。
私たちのふるさと、土、水、汚さないで
空飛ばないで 安全に暮らさせて
沖縄で子育てをするお母さんたちの声。
小学校のグランドの土壌調査を求める保護者に対し
宜野湾市の教育長の自論には驚いた。
「汚染された土壌が今なお残っているとは考えにくい。安心して運動場を今まで通り使用していただきたい。12年間普天間第二小学校で勤めていた私も健康被害が一番気になるところですが、いたって元気でございます。」
なんとも非科学的な発言で何の説得力もない。
嘉手納基地周辺の水源汚染にたいし、米軍は沖縄県の立ち入り調査に応じない。
日米合同委員会議事録も「不開示」
理由は国の安全が害されるおそれ、米国との信頼関係が損なわれる恐れがあるから。
これでは、米軍基地の責任は逃れることのできない状況を暴露していると県民がどれだけ訴えても届くはずがない。
2022年4月 PFAS汚染からいのちを守る県民集会で代表の女性が最後に強く叫んだ言葉。
汚染当事者の責任において浄化を実施させることを強く求める。
沖縄で起きていることは、まさに各務原で起ていることと同じ。
私たちも当事者。
日本には土壌汚染の基準もない現状です。
これは将来にわたって影響のある、今世紀最大の環境汚染。
沖縄のように、市民がひとつになって動いていきたい。
そして、各県がつながり国に訴えていかないと、力にならない。
昨日の星先生の講演ともつながる内容でしたが
最も影響がある、胎児や子ども達への影響を考え、PFAS目標値は限りなく0を目指すことを、訴えていきたいです。
農薬業界の不都合な真実 星先生の講演会 | ~なないろ通信~ 古川明美 (ameblo.jp)
どれだけ水が汚染されても国は動いてくれない。
もう50年にもなるけど、一体復帰ってなんだろう?
映画の最後の言葉に胸が痛みます。
キャンプ岐阜、岐阜にあった米軍基地が沖縄にいったのです。
他人ごとではない・・・
沖縄と各務原は同じ。
キャンプ岐阜-akeちゃんのなないろ日記 (canpan.info)
沖縄スパイ戦史上映会 | ~なないろ通信~ 古川明美 (ameblo.jp)
「標的の島 風(かじ)かたか」 | ~なないろ通信~ 古川明美 (ameblo.jp)