何を言っているのかわからない | 本を読んでも賢くなりません。

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ごく普通の読書ブログのつもりではじめたら、ごった煮のようになってしまいました。

「(安倍元総理の)暗殺が成功して良かった」発言に対し質問を行った夕刊フジへ、島田雅彦氏ご本人の回答が掲載されるというので、昨日買ってきました。

 

 

 

 

 

▼買うまでもなくネットで全文読めたのですが・・・。

逃げずにちゃんと回答したのは、立派でした。

根は真面目な方なのかもしれません。

 

 

 

 

 

しかし、その後ツイッターで言い訳を呟いています。

あの発言が、テロを容認したかのように受け取られるのは誤解で、フジは誤解を拡大する紙面作りをしたのだそうです。(往生際が悪いです)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネット動画での発言と質問への回答文、そしてこれらのツイートを合わせて読むと整合性がとれていなくて、何だかわかりません。

kindle読み放題に入っていたので借りた『優しいサヨクの復活』も、私には何を言っているかよくわからないのですが、昨日も書いたようにレビュー評価が高いのが不思議でなりません。

 

 

『優しいサヨクの復活』は、安保法案は戦争法案だと左翼陣営が騒いでいた頃の文章で、PHP研究所の雑誌『Voice』の連載が主になったものを同じくPHPから新書として2015年に出版されています。

(『正論』や『Hanada』、『WiLL』ほどでなくとも、保守系の記事が多い『Voice』にこれが?信じられない)

 

 

現実路線の雑誌で、島田氏の安全保障談義が当時読者にどう受け取られたのか、興味があります。

島田氏は戦後70年‟対米従属”してきた日本(あくまで島田雅彦氏の見解です)、それに嬉々として従ってきた政治家、その政治家に票を投じる国民みんなが歯がゆくて仕様がないようです。

 

 

ならば、日本独力で軍備を増強して核を保有して・・・とは言いません。左翼だから。

米軍はグアムに移転させ、あくまでも第一に不戦の誓いでもって平和のためには「右の頬を叩かれたら、左の頬も差し出す覚悟が必要に」と、国民はガンジーばりの抵抗を見せよとでも言いたいようです。

 

 

神ならぬ人は間違いを犯すものだから、(日本の)統治者が戦争へと暴走しないように法で縛らなければならない、それが憲法だと。

でも、憲法で縛れない日本以外の国はどうするのですか、というと──。

 

 

たとえば尖閣諸島。

(一応、中国が狙っているという認識はある)

島田氏が考えた尖閣問題の着地点は3つあります。

 

 

1、尖閣諸島を中国に割譲する。

2、中国が日本の尖閣諸島領有を諦める。

(諦めるかわりに日本からあらゆる技術を無償で提供させる)

3、尖閣諸島をアメリカに売ってしまう。

 

 

二言目には対米従属がーと仰るのに、3は・・・(笑)

解説にはこうあります。

「これは誰もいわないが、それほどナンセンスな話でもない。尖閣諸島は元々沖縄返還に伴って、日本の領土になった島々だ。アジア太平洋の安全保障上、重要なポイントであるから、米軍が管理すれば、中国も安易に手を出せなくなる」

 

 

結局、アメリカを信用しているの・・・?

一番信用できないのは自国の統治者ということでしょうか?

 

 

こういう世界の見方でもって書かれたであろう、政治を題材にした『パンとサーカス』などの作品が、好評をもって世に受け入れられているのを、どう考えたらいいのでしょう。

 

 

島田雅彦氏の発言については、先日来ご立腹の文芸評論家、小川榮太郎氏が動画で厳しい批判をされています。(私のナマクラ刀とはレベルが違います)

 

 

 

 

 

 

反政府だろうと、国家を暴力装置と言おうと、教授になれて国から紫綬褒章がいただける、日本はサヨクに優しい国です。

 

 

 

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