國部克彦先生の記事が日経ビジネスに載りました | 本を読んでも賢くなりません。

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ごく普通の読書ブログのつもりではじめたら、ごった煮のようになってしまいました。

ブログって、怠ければ怠けるほど怠惰の海に引き込まれて、気持ちよ~く流されてしまいます(爆)

年明けに紹介させていただきます!

と宣言した國部克彦先生の記事をまとめかねていたら、今度は日経ビジネスで取り上げられました。

 

 

その前に、今週号の週刊新潮でまた、ワクチンの不都合な面が特集されていました。

 

 

 

 

たぶん、連続4回めの特集記事になるはずです。

表紙見出しにある「米一流紙」(ウォール・ストリート・ジャーナルのこと)の記事は今年に入ってですが、内容は特に目新しいものではなくて、ワクチンを接種したほうがむしろ感染しやすくなるなど、ワクチン接種が開始される前から懸念の声があったものです。

 

 

問題は、それらが予想の範疇だったのに、あたかも無いもののように扱われて、懸念を口にする研究者や専門家は反ワクチンのレッテルと共に表舞台から葬り去られたことでした。

 

 

世の中(ネットは特に激しく)ワクチン接種派と反ワクチン派に分断、対立の構図をつくってしまいました。

コロナ対策において対立が顕著に表れたのがワクチンなので、國部先生はワクチンを主軸にして『ワクチンの境界』をお書きになりました。

 

 

 

 

 

 

‟メリットとデメリットをよく比較してワクチン接種を”と呼びかけられたものの、メリット面ばかりが過剰にキャンペーンされ、不都合な面、起きる可能性があるデメリットは、指摘するだけで反ワクチン扱いにされる傾向が社会全体(あるいは世界全体)に起きました。

 

 

(上の本も、多数の著書がある國部先生ですら、受けてくれる出版社を見つけるのに苦労されたようです)

 

 

この全体主義的傾向をはらんだ問題──今回はワクチンですが──を分析した本の枠組みは、他の似たような問題にも適用できると國部先生は序章に書いています。

だからこの本では、ワクチンの有効性などは関係がなく、国家の権力を批判することを目的にはしていません。

 

 

國部先生ご自身というより、過去の著名な哲学者などの主張をもとに考察した内容の本です。

19世紀の数学者で哲学者であるウィリアム・クロフォードの『信念の倫理』(人間は軽々しく物事を信じてはいけない)や、ミシェル・フーコーが説いた‟生権力”、ハンナ・アーレントが全体主義の本質であると批判した‟凡庸な悪”など・・・。

 

 

▼そこで、日経ビジネスの記事。

もたもたしていて、昨日なら記事が全文無料で読めたらしいのです・・・。

無料登録して、月3本まで無料で読めるサービスも使えますが、それよりはnoteの記事を読む方がおすすめです。

 

 

 

 

 

國部先生のnoteに固定されていたのが、▼この記事です。日経ビジネス記事にも利他の話が出ています。

 

このたびのワクチンは、メリットが薄いと思われる乳幼児から若者まで、思いやりワクチンだと利他の精神を発揮するよう、静かな圧力がかけられました。

自己のためにならない利他は、世の中のためになるのかを、いま一度問い直す必要があります。

 

 

國部先生の結論は‟利己に徹することが、結局は利他に通じる”です。

 

 

 

 

 

 

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