「わたくし大画報」続篇:平野レミさんの名言 | 極楽ブログPart2

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世の中に寝るより楽はなかりけり浮世の馬鹿が起きて働く(「母の教へ給ひし歌」なのです)

平野レミさんは、料理好きである。


和田誠サン描くところのレミさんのイラストは、上手いねえ。




誠サンの「わたくし大画報」に載っているレミさんの意見が、実にオモチロイ。


その昔、「私作る人、僕食べる人」というラーメンのCMがあった。




このCMは、婦人団体のおばちゃんたちから猛抗議を受けた。実にくだらん。


誠サンが書くには。


ぼくが宣伝部だったら。いち早く「僕作る人、私食べる人」というカカア天下版を用意し、交互に流す。それなら文句も出ないだろ。


で。


誠サンは、レミさんに意見を訊いたのだ。夫婦の会話を要約してみようね。(実際のレミさんは、多分あの早口でこの何倍も喋っている)


「あのCMどうかね」

「どうってことないじゃないの」

「腹は立ちませんか」

「女が作ったほうがおいしいものね。男は台所に入って来て欲しくないね。台所は女の城だもんね」

「台所を城にしているから、女は解放されないんだ、とおばさんたちは言うんだぜ」

「バカみたい。台所が嫌いな人がそんなこと言うのよ。台所を占領できるなんて、こんな嬉しいことはないのよ、普通の奥さんは」

「"家内"なんて言葉もいけないってさ。"嫁も貰う"ってのもダメらしい」

「その運動をやってる人は女をうちの中にとじこめないでどうしろって言うの?」

「外へ出せって言うの」

「外で何するの?」

「働くに決まってるだろ」

「イヤよ。うちで台所にいる方がよっぽどいいじゃないのさ」

「一緒に運動しましょうって誘われたらどうする?」

「冗談じゃない。働かなきゃなんなくなるもんね。私はそんなにつくしたくはないわよ」


素晴らしいではないか。レミさんみたいな女性ばかりだったら、日本は平和なんだけどなあ。


なお、件のCMは、結局放映中止になった。誠サン曰く、ずいぶん宣伝になったようで、会社は喜んでるんじゃないかしら。