週1回、かつての会社の部下たちとリモート麻雀を楽しんでいる。
メンバーは、めいじん(ワタシ)、うめひで、TYAMA、ゼットンである。毎回点数を記録し、半年ごとにランキングをつける。
今まで8シリーズやって、ゼットンが6回、うめひでとTYAMAが各1回チャンピオンになった。
通算の点数は、ゼットンが大プラス、ワタシが小プラス、うめひでとTYAMAが大マイナスである。
ワタシの麻雀は、ビリにならない代わり、トップにもならず、2位が多い。大負けも大勝ちもない、いわゆる原点麻雀なのだ。
ゼットンとワタシは、よく口喧嘩をする。お互い承知の茶番劇であるが、年甲斐もなく真剣に罵り合うのだ。
今シリーズのスタート時。
「トータル2位のめいじんが、一度もチャンピオンになっていないのは、不思議ですね。ワタシは、めいじん応援団になりましょう」
「ウソばっかり」
ワタシが、きっちりオリると。
「さすがめいじん!固い麻雀ですねえ」
「アナタには、勝てません」
ゼットンが、アガレない。
「ついてないなあ・・・」
「まさか、アナタに限って」
ゼットンが、高い手を振り込む。
「あら?ゼットン様からそんな牌が出るんですか?」
「あらと言わないで下さい」
メンバーが揃わない時は、三人麻雀をやる。万子は、一万と九万以外使わず、吃無しのルールであるが、大物手が出来るので、オリないで、トコトン高い手を狙って突っ張るのがコツである。
最近、こんな手が出来た。
下家はうめひで、対面はTYAMAである。ゼットンは、都合がつかず欠席。
オーラスでこんな配牌が来た。
それが、14巡目でこうなった。2578筒の4面待ちで、2筒でアガれば、九蓮宝燈である。即リーチ。
2巡後に、うめひでから2筒が出た。
純正の9面待ちではなかったが、まずはめでたい。
ゼットンに成績を送ったら、メールが来た。
「三人麻雀で役満をアガッてるのは、sifusoさんだけですね。3回もアガッてますよ。さすが!」
アナタには、勝てません。