Safuro語録(その94:漢字の覚え方) | 極楽ブログPart2

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世の中に寝るより楽はなかりけり浮世の馬鹿が起きて働く(「母の教へ給ひし歌」なのです)

父Safuroは、日本語に厳格であった。誤字脱字や、用法の間違いは、断じて許さなかった。 


この辺りは、阿川佐和子サン描くところの阿川弘之サンとよく似ている。大正9年生まれ、海軍出身、癇癪持ちというところまで同じである。これは、以前に書いたかな。




阿川裕之サンは、文筆家になった佐和子さんに文章の書き方を厳しく指導したそうである。Safuroも同じであった。


若き日のSafuroが親元を離れ、熊本の第五高等学校で学んでいた時、妹から来た手紙に朱を入れて送り返した話は、一族の語り草になっている。


Safuroは、漢籍に造詣が深く、難しい漢字をよく知っていた。やっぱりアスペルガー症候群かなあ。


さて。


キミタチは、巳、己、已の違いを知るまい。


巳は、ヘビ🐍。来年は、巳年だよね。

己は、オノレ。最近の流行りは自己責任。

では、已は?古文に已然形というのがある。


Safuroが教えてくれた覚え方は、以下の通りである。


「ミは上に、オノレ、ツチノト、キは下に、イは半ばにて、スデにヤム、ノミ」


従って。


植村直己サンは、ナオミではなく、ナオキが正しい読みである。ナオミなら直巳と書かねばならぬ。出生届を書く時、親が間違ったんだろう。あるいは、戸籍係のミスか。


瓜と爪も紛らわしい。これは、「瓜に爪あり、爪に爪なし」と覚える。


ワタシの日本語に対する厳格さは、Safuroからの遺伝であろう。その割には、このブログの文章は、いい加減?あ、そう。