駅伝は面白い | 極楽ブログPart2

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世の中に寝るより楽はなかりけり浮世の馬鹿が起きて働く(「母の教へ給ひし歌」なのです)

TVで箱根駅伝を観戦している。絶対本命の筈だった駒澤大学が、青山学院大学の後塵を拝している。


遠い昔、ワタシは社内駅伝の選手だった。


2月本番に向けて、11月から放課後に毎日練習した。


練習内容は、以下の通りであった。


・ウォームアップのジョギング1km。

・準備体操。

・タイムトライアル2km。

・クールダウンのジョギング

・腹筋100回、背筋50回。

・インタバルトレーニング5本。

・整理体操。


今や、ジョギング1kmも怪しい。


面白いことに、駅伝の練習を始めると、煙草が吸えなくなった。身体が要求しなくなるのである。


練習当初は、粘っこい汗が出て、走るのが苦しい。


ところが。


10日もすると、汗はサラサラになり、呼吸が楽になるのである。


ワタシの駅伝記録は、30歳になるまで向上し続けた。と言っても、全盛時で、全日本女子中学生レベルだけどね。


最後の年、ワタシは風邪で高熱を発してしまい、エース区間の2,500mを欠場せざるを得なくなった。


医務室で解熱剤を注射して貰おうと思ったら、「肺炎になりますよ」と、ドクターストップが掛かったのである。


で。


補欠のAさんが走ったんだけど、これは気の毒だったねえ。ゴールしたAさんは、死にそうにハアハア荒い息を吐いていた。


駅伝でエースが欠場すると、チームの戦力は大幅にダウンする。


例えば。


区間1 1km Aくん3分30秒

区間2 2km Bくん7分00秒

区間3 3km Cくん10分30秒

区間4 4km Dくん14分00秒

区間5 5km Eくん15分00秒

補欠 Fくん


とする。レギュラーは、エースEくん以外は、皆さん1kmを3分30秒で走る。補欠Fくんは、1kmを4分で走るとする。


区間1〜区間4の誰かが欠場した場合、メンバーを組み替えて、Fくんを1区に持って行けば、30秒遅れで済む。


ところが、エースのEくんが欠場したら、少なくとも区間1で30秒、区間5で2分30秒、〆て3分遅れるのだ。Fくんを区間5に充てたら5分遅れるのである。おわかりかな。


かくの如く駅伝エースの欠場乃至体調不良は、重大な結果をもたらす。


今回の箱根駅伝の駒澤大学は、エース佐藤選手が、本来の力を発揮出来なかったのが大きかったと思う。


往路の差2分38秒なんて、本来の駒澤大学なら、軽く逆転出来る筈なのに、ズルズルと差が広がっている。焦りが、走りのリズムを狂わせるのである。


まことに駅伝は面白い。