ダディが落ち込んでるよ。
夕方、ご飯の用意をしていると電話が鳴った。
オットからだ。
電話の向こうからは落ち込んだ声。
「車ぶつけた」
えー・・・?
どういう状況?
「ぶつけたん? ぶつけられたん?」
「自分がぶつけた」
「モノ? 人?」
「車にぶつかった」
ほぼ停止している車に後ろから追突したらしい。
居眠りではないけれど、運転中眠くなったのか、完全な不注意で、気づけば目前に車が。
幸いケガ人はなく、相手が警察を呼んでくれているらしい。
帰宅ラッシュの道路を塞いでいるので道路わきに寄せて、警察待ちだとか。
「どうしたらいい?」
「とりあえず保険の担当者さんに連絡して」
自分で連絡してくるくらいだからケガもないようだし、救急車案件ではなさそうなことにひとまず安堵。
保険屋さんに電話したころを見計らって、オットにもう一度電話。
「どうなった?」
「いまから来てくれるって」
「え?! 来てくれるの?!」
「たまたま近くにいたらしい」
保険屋さんが駆けつけてくれるなら安心だ。よかったー…
日本にいる20年間でオットの交通事故はこれで3度目。
1度目は2歳だったムスメを乗せているときで、昼間。
ムスメを後部座席のベビーシートに乗せて出かけたときだった。
信号待ちのところを後ろから追突された。
相手は夜勤明けのお兄さん(外国籍)。
オットから事故の電話をもらって慌てて現場にかけつけると、警察官に通訳を頼まれたっけ。
・・・どっちも日本語しゃべっとるやないか。
と苦笑いした思い出。
続きます。