「私の肝臓をあげるから、受けようよ」と言うと


夫は

「健康な身体にわざわざメスを入れることはない」

「子どもはどうするんだ」と。




子どもは(私の)母がみてくれるよ。


移植手術をしている病院も、親戚の家が近いし

お世話になればいい。


元気になったら恩返しすればいい。


一緒に子どもの成長を見よう。


大人になった子どもを見たくないの?




忘れてしまいましたが

他にもいろいろ言って説得を試みました。


でも、夫は受けるとは言わず、

移植を受けずにできる限り頑張ると言いました。



後に夫は頻繁に入退院を繰り返すようになり、

お酒を飲んでいないと言うのに

血液検査ではエタノールが出て、

アルコール依存症の診断を受けるのですが、


私はそれまでの間、

移植手術を受けようと何度も夫に言いました。



夫が受けると言わなければ移植はできません。

ひとまず、病院に受けないと伝えると、

今度は

延命治療をどうするかと聞かれました。



移植を受けなければ

やはりもう後がないのか。



夫はもういつ死んでもおかしくない。



疲労が蓄積している頭で考えてみても、

葬儀の準備くらいしか、

できることが思い浮かびませんでした。




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