ゆりっこヒストリー 2 | 赤ちゃんの成長記録



写真のぬいぐるみは、

猫のようにみえますが、



赤ちゃんの成長記録-1




「なんだとおもいますか?」

「えっ?猫じゃないんですか?」

と聞いたのは遡ること10年以上も前のこと、

尋ねた相手の方は、さくら、さくらんぼ保育の創始者斎藤公子先生です。

埼玉県深谷市のさくら、さくらんぼ保育研究所で行われた合同の運動会に

参加したときのことです。

当時わたしの五番目の娘は五歳でした。

新潟ではさくら、さくらんぼ保育を実践している保育園は一カ所しかなく、

130キロはなれたその保育園に週一回、土曜日参加していたことがご縁で、

深谷での合同運動会の仲間入りさせてもらっていたのでした。

運動会も終わり、末娘と一緒にご挨拶しに研究所に顔を出したとき、

斎藤公子先生のつくられた縫いぐるみ が、飾られており、

娘がシゲシゲと眺めておりましたのが、写真の縫いぐるみです。


そのときの斎藤先生が、

「猫のように見えるけど、それは猫じゃないんだなぁ。何だと思う?」

と聞かれました。

「えっ?猫じゃないんですか?」と私。

しばらくして斎藤先生、

「それは、トラの子なんですょ。」

「えーっ?トラの子?

 それなら、これはわたしのお守りにしなくっちゃ!

 お金に縁なくて、いつもいつも苦しい思いをしてる、

 なんていうのは早く卒業したいから、

 斎藤先生、このトラの子をお守りに下さい。」

なんて大それたことを申し上げた私でした。

トラの子をお守りに!という予想外もしない発想に、

斎藤先生は大笑いなさりながら、

「わたしの縫いぐるみがお守りになるならよいですよ。」

とあっさりとおっしゃってくださいました。

娘も大喜びで大事に抱きかかえて帰りました。


帰る道々、私は娘に

「斎藤先生は、日本の保育界の無形文化財に当たる方だから、

この縫いぐるみは家宝になるよ。」と話したものです。


娘は、斎藤公子先生をおばあちゃんのように慕ったものです。

ヒノキの床の上を、

両生類の這い這いがきちんとできるように、

手先の突端まで神経を通わせ、

そこに目線が及ぶこと、

手を前に伸ばすタイミングと合わせて床を蹴る蹴り足のカタチと、

斎藤先生の直々の指導は、

私たち親子の脳の奥深い記憶にきざまれたものです。


週一回ペースで、さくら、さくらんぼ保育を実践している無認可保育園に通うこと、

年三回の合宿体験で斎藤公子先生と触れ合うという

わずかな機会でしかありませんでしたが、

わたしの末娘の幼児期には、生涯に影響を及ぼすような

貴重な体験をさせてもらったと感謝しております。

当時、末娘が書いていた絵画をふりかえると、

とても充実していた幼児体験がリアルにつたわってきます。


赤ちゃんの成長記録-2 4歳 版画



赤ちゃんの成長記録-3 5歳 夏


 
赤ちゃんの成長記録-4 5歳 秋


 
赤ちゃんの成長記録-5 6歳



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