先日、
静岡県動物管理指導センター
浜松市動物愛護教育センター
静岡市動物指導センター
静岡市動物愛護館
を、見学してきました。
全くの個人ですが、いずれの施設も気持ちよく受け入れて下さいました。
写真は外観のみという制限がありましたので、絵を交え報告してみます。
先ずは
静岡県動物管理指導センターから
静岡県は浜松市、静岡市の政令指定都市と4つと指導班に分割されており、静岡市以外で保護され、処分対象となった動物はこの施設に集められます。
(ごめんなさい。浜松市の譲渡対象から漏れた動物がどこで処分されるのか、いまいち自信ありません。)
大山町の山の上。市街地からは離れた閑散とした場所にあります。
坂を登るとあります。
施設の配置図
本館の外観。思ったより小さな建物。昭和50年に開設。年月を経て古さが目立ちます。最近は高齢者が飼っていたペットの持ち込み数が多いそうです。
下手な絵で説明します。もちろん正確ではありませんのでご承知下さい。
保護動物の保護場所と殺処分場、慰霊碑を見せていただきました。
この日、犬は保護された子犬が外で日光浴していました。
野犬が生んだ子だと思われる。とのことでした。
保護からひと月たっており、譲渡対象として大切に飼育されています。
猫は子猫が20匹くらいいたと思います。季節的にも年間を通しても猫の保護が増えているそうです。
兄弟猫も多くいました。
外とはシャッター一枚で仕切られただけのコンクリートの倉庫のような窓のない空閑。ゲージを積み重ね、一つのゲージに1〜2匹。
一番下のゲージの下にはコンクリートの冷気を避ける為か台が置かれていました。
ゲージの中にはダンボールをくり抜いた小屋。猫が上り下りして休んだり、遊べる様な台、猫砂の入ったおトイレ。
職員さんが手をかけ、手作りで何とか快適な空間を作ろうとしてくれているのが伝わりました。
猫たちのゲージ内はとても清潔。下手なペットショップよりずっと綺麗です。
みんなとても元気に見えました。
次は犬の保護施設。
コンクリートの床と壁。ごっつい鉄製の檻。一頭一頭用ではなく複数の犬を入れる大きさです。この日は保護犬は居らず、古いけれど清潔に掃除がすんでいました。
天井には檻とつながった複雑なコードの仕組み。
要するに檻が動いて犬をガス室へ強制的に押し込むための仕組みです。
本当にあるんだ。そして、動いているんだ。
しかも、犬は押し出され溝に落ちるようになっている。この上なく意地悪だな…と感じました。
Aから可動式の檻によって否応無しにbの溝に落とされ、更に押し出されガス室に送られます。
猫の殺処分機はステンレスの棚があります。
その棚に猫の入ったステンレス製の籠を置き上から大きな箱が被さり、ガスが噴射されます。
横には大きな冷凍庫がありました。
死体を入れるのに使うとのことでした。
本館の地下二階には焼却室があります。
処分された犬猫のお骨はお寺に納められ、慰霊祭は慰霊碑で行なっているそうです。
正直、花も水もお線香もなく石碑があるだけの寂しい場所でした。
周囲の草が綺麗に刈ったくださってあったのは救いでしょうか…。
見学の説明をして下さったのは若い獣医さんでした。動物が好きで獣医になっただろうに…。
心配になって「メンタル大丈夫ですか?」と尋ねたら、「最初はダメでした…今は必要な事なんだ。と割り切るようにと思っています」
やはり多くの矛盾を感じておられるのがわかる言葉が返ってきて、若い子にこんなことをさせている申し訳なさに涙が出ました。
動物が好きな人間にそんなことをやらせなければならない。
あなたはどう思いますか?
保護され1週間は公示期間。国の法律では3日間。
1週間過ぎた犬猫全てが処分されるわけではありません。1週間の後に譲渡対象となるかどうかのテストをして、譲渡対象となれば譲渡されます。
が、中にはテストに受からず殺処分となる子達がいます。
死が間近にあると感じる場所、慣れる間もない1週間後に知らない人間に囲まれ自由を奪われれば噛んでしまう犬猫もいるでしょう。
人に世話をしてもらえず重篤な病気を負わされた犬猫もいるでしょう。
そんな子たちは譲渡対象になれません。
つまり、譲渡が増えるだけではダメ。
持ち込まれる動物、持ち込む人間を無くさなければ殺処分は無くならないと言うことですよね。
行政が殺処分をしているのではありません。
静岡県民が行政に殺処分させている。
慰霊碑を見ながら、「殺処分がなくなって、指導、管理だけを一生懸命やれるといいですね。」と呟いたら、終始淡々としていた獣医さんが力を込めて「本当にそうですね」と返事されました。
センターの駐車場から見上げた空です。
職員さんの気持ちが清々しく晴れる日を願わずにいられません。
他の施設はまたレポートします。
読んでいただきありがとうございます😊
本日開催!GOさんも来ます^_^