金沢余話【室生犀星のこと】 | 奇言雑言

奇言雑言

TUGUの脳内再生中のあれやこれや。

金沢旅行レポートのおまけです。

 

レポにはありませんでしたが、金沢という街と大変に縁のある作家さん

室生犀星さんの話をちょっとだけ。

 

室生犀星さんの存在を知ったのはずいぶん前になります。

友人と、とある博物館へ行ったときに

彼の直筆原稿が展示してあったのです。

 

なんともいえぬ味わいのある、可愛らしい文字だったのが

衝撃的でした。

例えるならばその文字は。

昭和の時代に女子中高性の中で流行った

「丸文字」にさも似たり。

 

 

かわいすぎる。

 

でも、犀星さんは、、、、。

男性で。

そのうえ、展示してある直筆原稿を執筆されていた当事は

完全なる、「おっさん」年齢に値し。

 

おっさんが書く文字。とは到底思えないものであったので

「まじか!」

「この世に、こんな可愛らしい文字を書くおっさんが存在していたのか。」

と、まことに失礼ながら、思ったわけです。

 

と、同時に。

「【犀星】って言うフォントを作ったらいいのに。」

とも思いました。

 

いろんな作品を書いているすごい作家さんですが

個人的には、作品よりも

「ああ、あのかわいい文字を書く作家さん。」という認識が強く。

 

室生犀星という名前と共に、手書きPOP屋のTUGUさんの脳には

刷り込まれていたのです。

 

そんなエピソードがあってからの。

今回の金沢旅行。

 

金沢の観光名所にも

「犀星」縁の地というのがあります。

 

初日に行った東茶屋の近くには

「犀星の道」というのがありますし。

もちろん、記念館もあります。

 

記念館には行かなかったのですが。

犀星の道はちょこっとだけ通りました。

 

川沿いの、桜が植えられた道で。

春は当然のように

満開の桜の下を歩くことが出来る。

そういうロケーションの道になっています。

 

帰宅してから、ネットで検索かけたら

犀星さんは、大の猫好きだったというのが紹介されていて。

 

その他のエピソードも、知れば知るほど

なんとも可愛い人物像が浮かび上がってきて。

 

猫が好きだというところ以外にも。

甘いものが好きで、特に「羊羹」が好物で。

友人や知人へ宛てた「羊羹を送ってください」という内容の葉書が残っていて

(あの可愛い文字で、羊羹送ってとか!送るしかないよね。)

さらには、「羊羹、送ってくれてありがとう」っていう内容の葉書も存在するのだそうで。

可愛いだけじゃなくて、律儀な人でもあったのだなぁ。と

文字からの印象そのままでなんか良きだなぁ。なんて思いながら

調べれば調べるほど、出てくるエピソードがいちいち可愛すぎて、身もだえてしまいました。

 

詳しく知りたい人は

ネット検索してまとめサイトとかを見てみるといいですよ。

 

こことか→ https://matome.naver.jp/odai/2145837589329284101

 

室生犀星をこんな風に認識しているのは

TUGUさんぐらいじゃないかなぁ、、、;;;

どうなんでしょうね。

 

文学作品も当然、素晴らしいですが

かなしいかな。

本になってしまうと、あの文字ではなくて

印字変換されてしまうのですね、、、。

 

直筆原稿をそのまま複製。製本でいいのにw

むしろ、それじゃなくちゃ駄目なのに。

 

そんなわけで、今回は雑談でございやんした。

じゃ、またね。(^^)ノシ