石田順裕 vs 藤本京太郎は1000万円の賞金マッチで実現か?! | @TUG_man石田順裕応援ブログ

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先日28日、ランキング委員会から信じられない返答が届いた。

11日のスパー内容を見当した結果、石田順裕のヘビー級ランキング入りを認めないと言うのだ。さらに同級6回戦以上の試合を命じ、その内容を見て改めて判断するとした。

「見送りの理由は〝1R左フックを貰ってグラついた。からと聞きましたがクリーンヒットしていません。押し負ける場面もあったと言うけど、ボクシングは相撲ではありません」

と石田順裕は複雑な心境を語った。委員会は石田のランク入りを見送った大きな理由として、下記の2点を挙げている。

《理由1》…第1ラウンドに左フックを貰ってグラついた事。
《理由2》…タフネスに欠け、押し負ける場面があった事。

しかし石田順裕はスパー後「効いたパンチは何一つなかった」と語っている。この相違はどこから来るのだろうか。実際どうだったかは映像を見直せば分かるはずだ。

そこで第1ラウンド問題のシーンと思われる箇所を抜き出して、分かりやすく、誰の目にも明らかになるよう検証してみた。

【査定スパー問題のシーン検証】

いかがだろうか。

改めて確認してみると《理由1》の左フックは、グラつくどころか貰ってさえいない事が分かる。石田順裕は藤中選手の左フックをしっかりとガードし、続く右フックはダッキングで完璧にかわしている。

後続弾の左右フックも、ことごとくかわしている。少しでも効いているならこんな芸当はできない。

《理由1》は完全な見間違えだと判明した。



それでは次に《理由2》の押し負ける場面があった事。

だがこれは、タフネスの意味を履き違えている気がする。そもそもボクシングは押し合いで優劣を争う競技ではない。

それどころか相手を露骨に押すのは、プッシングという反則を取られる行為だ。

もちろん接近戦で揉み合いになった際に、有利なポジショニングを取るために相手を押し込んで行く、というテクニックはある。

しかしそれは結果として〝パンチをヒットさせ相手にダメージを与える〟ことを目的としての話だ。

クリーンヒットを許さなければ良いのであって、押されたからと言ってポイントを失うものではない。ボクシングはクリンヒットをカウントし、パンチによるダメージで優劣を競うスポーツだ。

【査定スパーフル動画】
そこで第2ラウンド1:50からの石田順裕のコンビネーションを見てほしい。ノーヘッドギアで試合用のグローブであったなら、これこそ即KOシーンとなってもおかしくないような場面だ。

石田はパワーショットを決めてダメージを与えた。スパーは総合的に相手を圧倒した内容だったと言える。

《理由2》については、押し合い相撲ではなく、石田順裕はボクシングで勝っていた。


また今回、藤中選手の取った〝ガードを堅めて頭から突進して行く戦法〟は分厚いグローブとフルフェイスのヘッドギアに守られたスパーならではの戦い方であることも忘れてはならない。

これが本番となれば、おいそれと突進できるものではない。

試合用のグローブは特にストレート系のパンチがよく入るようになるし、ヘッドギアがなければフックやアッパーもより的確に急所を捉えるようになる。


石田順裕得意の長・中間距離からジャブ、ワンツーがことごとく決まり、接近戦ではショートのコンビネーションで打ち勝ち、それこそ嵐のような連打で押し込んで行くだろう。


以上の検証を踏まえて、ランキング委員会が出した答えは本当に正しかったと言えるだろうか。

貰ってもない幻のパンチを見誤っただけではないのだろうか。プッシングという反則を優勢と採るのは、ルールに反してるのではないだろうか。

早急に6回戦以上の相手を見つけて興行を打つのだってそう簡単な話ではない。それ以前にヘビーの日本ランカーに声をかけて難色を示された経緯もある。階級を上げてもなお対戦を避けられることだって考えられるのだ。


幸いな事にこうしたランキング見送りの通知を受けても、石田、京太郎両陣営とも対戦には俄然乗り気だ。

日本ヘビー級タイトルがかからなくても1000万円を懸けた賞金マッチにして盛り上げて行こうという計画を打ち出している。

ボクシングで最も大切なのはファンが注目し興奮するようなマッチメイクを実現させ、熱い試合をすることだ。

いずれにしても4.30まであと3ヶ月ある。ただ一つ確実に胸を張って言える事がある。

それは、石田順裕はそれまでに必ず最強ボディーを手に入れているだろう、ということだ。