指導者のあり方 | 新宿四谷発 ファンクショナルトレーニングマスター 岩沢陽介のファンクショナルな日々

新宿四谷発 ファンクショナルトレーニングマスター 岩沢陽介のファンクショナルな日々

新宿区四谷でトレーニングジム「ファンクショナルトレーニングラボ クエスト」を経営、TRXシニアマスターインストラクター、ファンクショナルピラティス/マスターエデュケーター、美圧ヨガ創始者、パーソナルトレーナー、セミナー講師 etc。そんな私の日常を書きます。

昨今の体罰問題。

「愛のムチなのか暴力なのか、お互いの信頼関係によって変わる」とか

元プロアスリートが「僕らの頃には当たり前にあった事だけど、自分にも落ち度があったから感謝している」とか

こともあろうに現職の国会議員で、金メダリストが「あの方が体罰や暴力なんてありえません」と言ったりとか。

じゃあ、現役の代表選手が全員で嘘ついてると言うのか??!!

モウコウイウコトヲイウヒト、コウイウカンカクノヒトハダメダメ。

イッチャワルイケド、バカデショ!

最近のこういう問題の病巣はコーチと選手の関係というより、それを取り巻く組織にあるような気がします。

つまり指導者はどこかで

「自分は組織のためにやっている」

「何かあっても組織が守ってくれる」

そういう意識が働いていたのではないでしょうか?

そして組織自体の隠蔽体質。

権威主義。

もう本当にくだらない。


一つ告白します。

僕は以前スポーツクラブのマネージャーをやっていました。

その時は気付いていなかったけど、たぶんパワハラばかりでした。

本当にできない部下がダメな人に見えて、それによって仕事がうまく行かない事が我慢できなかった。

でもだからこそ。

僕は誰一人育てる事はできなかったし、そして自分の組織から追い立てられるように辞めました。


今はわかります。

できないからこそ、時間をかけ、わかり易く、怒らず、ほめて、少しずつ。

だけど忍耐は必要です。

教える方にも教わる方にも。

我慢しながら、根気よく、諦めないで確実に進歩する。

頑張らなきゃいけないのは当然。

もちろんそれができない人もいる。

そういう人にパワハラしても暴力を振るってもなんの解決にもならない。

どうするのかって??

好きにすれば良いんです。

それがその人の人生ですから。

頑張りたくない人は頑張らなきゃいい。

そのかわり結果は求めないで。

頑張る人は勝手に頑張るんです。

指導者は頑張らせるためにいるのではなく、頑張る人を助けるためにいる。

頑張る人にベストな道を教えるためにいる。

教わる方も教わるプロに。

教える人も教えるプロに。


そんな当たり前の事さえわからない指導者や組織だから、くだらない問題が起こる。

だけど自分がした事を本当に省みて悔い改めれば、つまり過去の自分を全否定できるぐらい変わる勇気があるなら、くだらない問題も次に活かせるはずです。