A先生  最後の最後まで・・・ | 頑張るお母さん チャレンジ人生 in U.S.A.

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アメリカの生活、仕事、教育についてのブログ
時々ペットの話も。
日本語教師です。
英語が苦手、だけど頑張ってます。
毎日がチャレンジです。

娘のサイエンスフェア
まだ申し込みが済んでいません。
締め切りは6月17日
でも3月ぐらいから申し込めるようになっていました。
早くやるようにと言ったのに全然進まない。
こう言うところがいまいちのポジションにいる理由だと思う。
今までもいつも期日ギリギリに夜なべして提出して
本当に学ばないのねえ。


今回は全米レベルで
オンラインで質問に答える形式です。
直接会って審査員の質問に答えるわけではないので
娘のプロジェクトがどういうものか
分かりやすく的確に説明しないといけません。
しかも文字制限があります。

プロジェクトの質問は
一緒に実験をして下さった
動物病院の先生が
とても親切に指導して下さっています。

質問には
生徒の人となりを問うものも多く
娘がどんな人物でどんな考えを持ち
どのような行動をしているかをみるものです。
おそらく奨学金がかかっているからだと思います。
こちらも文字制限があり
難しいです。

英語が母国語でない+苦手な私は
十分に見てあげることはできません。
娘にも娘の考えがあり
最近、頑固になってきたので
私の意見を素直に聞き入れません。

この部分は動物病院の先生に
お任せするのは
お忙しいので心苦しい

と、いうことで


昨日、英語の先生に見てくださらないかと
お願いしました。
あのハートフルなお話をして下さった先生です。


昨日は学校最後の日でした。
先生のお部屋に行ったら
期末試験の採点をしていらっしゃいました。

お願いをしたら
快くみてくださって
アドバイスも

「僕はかまわないから座ってここで時間をかけて書き直して良いよ」

なんてありがたい!

質問には
娘が将来目指す職業を問うものがあります。
勿論、獣医なのですが
なぜ、獣医になりたいのか?
と言う問いに

「動物が好きだから」

と、幼稚園生が応えるようなシンプルな文しか書いてません。
文字制限100単語。

これじゃ駄目でしょって言っても
娘は「いいんだ!」と譲らない。
先生に「これ、駄目ですよね?」って聞いたら

「もっと具体的に
どうしてなりたいのか君の情熱が感じられるような
説明をしないと駄目だよ。」

とおっしゃって
具体的にこんな風に思っているとか例を挙げてくださいました。
先生の言葉は娘もすんなりと聞き入れます。

生まれた時から犬と暮らし、家族同様に思い
その犬たちの死も体験したこと。
もっと知識や技術があったら
長生きさせてあげられたかも知れない。
乗馬で馬にも触れ、今も猫や犬を飼って
言葉が話せない、
自分で治療したりできない生き物達の
生命や生き方を尊重してあげたいと思うようになった。

と言うような文章を書いてました。
「動物が好きだから」よりずっと良いですよね。

質問には課外活動についての問いがあります。
どんなクラブや習い事をしているか?
ボーイスカウトやガールスカウト
生徒会など代表的なものが記載され
チェックマークをつけるようになっています。

質問には
課外活動など、審査員があなたの人となりを知るに
追加で伝えたい事はありますか?
と言うのがありますが、
娘は書く事が無いと言います。


これもね
自分をアピールする最大のチャンスなんですよ。
アメリカは日本のように謙虚が美徳ではありません。
どんなに自分が素晴らしい人間か
自信を持ってアピールしないといけません。

先生もこれには賛同。
ここは絶対に書いた方が良いと。
先の獣医になりたい理由も
「私の所に来た動物は絶対に助ける!」
ぐらいに書きなさいとおっしゃったぐらいです。

娘、これまた先生の言う事は素直に聞き入れます。

短大のクラスをとって
大人たちの中に入って学び、
宿題など責任を持ってこなし
タイムマネージメントを学んだ事。
ピアノは毎日30分練習し、それがリラックスさせる事。
動物病院やアニマルケアセンターで
動物に関わるボランティアをし、
乗馬のレッスンを受けて
週末は動物デーになっている事。

そんな事を書いてました。


人生でもっとも価値のあるレッスンは? 
と言う質問には
娘は乗馬の先生が
落馬したあとは時間を経てずに
すぐに馬に乗ってチャレンジしなさい。
と、言われた事を書きました。

先生も乗馬をするので
お話が合い、
これはとってもいい答えだと褒めて下さいました。

先生、良いと思ったことは
とても褒めて下さいます。
アドバイスをする時は
具体的に娘が分かるまで説明。
本当に良い先生だと思います。

嫌な顔せずに
指導して下さった先生に感謝です。

最後に
娘は夏休みにどう勉強したら良いか
アドバイスはありますか?
と、聞いたら

「彼女は文句ないので特に無いですよ。
普通に読書をしていればいいです」

でも成績は88点の”B"
発言しないから”A"は今年もくれませんでした。

先生、山男です
夏休みは山に登りに行くそうです。

ホワイトボードには
生徒からのメッセージが一面に書いてありました。
「山登り、楽しんでね」と言うメッセージもちらほら。
感謝の気持ちや先生を慕う言葉が一杯。

そんな先生に2年半も教えてもらえて
娘はラッキーでした。


夕方に行なわれた卒業式
先生に感謝をこめて
お花をプレゼントしました。