21世紀枠がどうのこうのと言っていた翌週ローカル大会があったのだが、これがあり得ないほどの大差で敗戦した。
30点差近くの失点をしてしまい創部史上、歴史的な大敗となったのである。
決勝戦まではすいすい勝ち進んだ。
息子は1年生で唯一投手ベンチに入り、準々決勝の先発をし無難に勝ち上がっていった。
入学してから客観的に息子の学校を見ていると間違いなく強豪である。
甲子園にこそ行ってはいないが、強化指定部になったのが数年前で現監督が就任されてからメキメキと力をつけて行った。
夏の県予選決勝まで来ているし、プロ野球選手や東都1部で活躍する選手が輩出される育成にも定評があり、有名なところから取材も受けたりしている。
毎週末に他県の超強豪と練習試合を行っているがどことやっても接戦で勝ったりして西の横綱と言われるあの高校からも是非試合をと依頼されるくらいになった。
智辯やら桐蔭やら東のあそこやらと試合を組めるほど。
生徒も指導者もここまで疑いなく自信をつけていたはずである。
だが…
決勝の相手は県内TOP3であり過去全国3位の実績もある全国的強豪。
とは言え前チームから公式戦でも勝てていたし、Bチームでも何度か練習試合をして互角くらいに思えていた。
それがエースや息子やほとんどの投手を投入をしてもその打線を抑える事が全く出来なかった。
決勝はコールドがないからこの点数差になったわけだ。
これが彼らとの現実の差だ。
客観的に見て両チームの差は投手力であった。
四球の多さや奪三振が奪えないなどピッチャーが試合の流れを作れていなかった。
そしてストレートの球の強さに差があった。
球速も相手チームが総合的に上だったが、明らかに球が強い。
だから息子のチームは当てられただけでも長打になっていた。
これは息子に課せられた冬の課題だ。
以前にも書いたがこの冬に明らかなレベルアップをしなくては、来年から息子は頭打ちになる。
高校野球の県内そこそこレベルならば今でも充分だが、その上と対等に渡り合うには中学の貯金を切り崩していてはダメなのだ。
明らかな肉体改造も必要だし、肩の回旋の見直しやチェンジアップの習得など。
相手チームを見てて感じた事がある。
ここまで息子のチームを苦手としてきた。
夏も春も抑えられてきたのに、何故ここまで打ち込めたのか。
もしチーム内である共通認識がありそれが共有されていれば、しばらくの間太刀打ち出来ない。
だが選手も監督もただたまたま打てただけであれば逆にドツボにはめる事が出来る。
どっちなんだろ?
その答えは春にしか分からないな。
予想していたよりなかなかキツい薬になったようだが、果たしてこれはチームにとってどのような結果になるか。