うちのD51北海道形 | 趣味のNゲージと鉄道写真

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「趣味のNゲージ鉄道模型」という名称で続けてきましたが、鉄道写真の記事を載せる機会が増えたことからブログ名を変更しました。
内容は自分への備忘記録が中心で、旧型車両の話題に偏る傾向があります。拙い内容ですが、ご覧頂ければ幸いです。

こんにちは。(^O^)/

 

うちの鉄道ではKATOの機関車を中心に昔懐かしい車両たちが活躍中です。平成27年7月現在、うちの車両センターにはKATOリニューアルD51が7両在籍しています。今日はその中から、北海道形の241号機と320号機を見てみようと思います。
 

 

まずは、D51241から・・・
D51241 [KATO] 配属H26.3.15 公式側

実物は、昭和50年12月24日に国鉄蒸気機関車による最後の営業運転(復活蒸機は除く)となった夕張線6788レを牽引した機関車です。この241号機は昭和14年に苗穂で生まれ、その一生を追分で過ごしました。引退後、保存が予定されていましたが、昭和51年4月に起きた追分機関区の機関庫火災で焼失してしまい、現在は焼け残った煙室扉と一部の動輪が安平町鉄道資料館に保存されています。




この機関車の最大の特徴は煙突で、ギースルエジェクタという扁平な形をした煙突が装備されています。オーストリアのアドルフ・ギースル・ギースリンゲン博士が考案したこの装置は、燃焼効率を良くし、石炭の消費量・シンダ・火の粉を減らす等の効果があったそうです。日本ではS38年からD51に取り付けが開始されましたが、当時の国鉄は無煙化を進めていたため積極的な採用はされず、わずか36両のみで終わっています。

  



非公式側

いいプロポーションですね。機炭間が狭くて凄くリアルです。側面から見ると逆台形の様な形をした煙突がとても印象的です。塗装は498号機と異なり、現役当時の煤けた色合いになっています。なお、先輪と従輪は別売のスポーク車輪に、テンダーのカプラーは付属のナックルカプラーに、それぞれ交換してみました。

 

 

走りについては、コアレスモーター及びFW搭載の動力ユニットに加えて、テンダーからも集電しているので、とても良く走ります。走りの感じは軽やかかつ滑らか、音は静かでFWも良く効きます。ヘッドライトは正面のみが点灯、明るさは既発売の標準形より明るいです。また個体差と思いますが、この個体はうちの他のリニューアルD51たちと比べると、走りがやや遅い様です。なおパワーパックはN-1001-CLを使用、個体差や私の主観もありますので、記載内容はあくまでも参考程度ということでお願いします。

 

 

 

続いて、D51320 ・・・

D51320 [KATO] 配属H26.2.1 公式側

切詰めデフ、密閉キャブ、切詰めテンダーの一般的なD51北海道形ですね。こちらも本当に良く出来ています。ヘッドライトは標準形よりも明るく点灯します。煙突は一般的なパイプ形に回転式火の粉止めを取り付けたものとなっています。なお、煙突を回して消灯する機能は無くなりました。

この320号機は機関庫火災で難を逃れた中の1両で、現在は保存予定だった241号機の代わりに、安平町鉄道資料館で綺麗に保存されています。

 


非公式側

キャブには、タブレットキャッチャーもちゃんと再現されています。発電機からの排気管は、標準形の様にキャブまで伸びていません。なお、ナンバープレートは前後用と側面用で長さが異なります。なお、先輪と従輪はスポーク車輪に取り換え、テンダーのカプラーは付属のナックルカプラーに交換してあります。

 




左上写真:切詰めデフ、回転式火の粉止め、シールドビーム副灯、前部標識灯、手すり、スノープロウ、

       等どれも良く表現されていると思います。

左下写真:テンダーのライト(ダミー)も北海道形特有の位置にあります。

右上・右下写真:密閉キャブ・切詰めテンダー(右上)と開放キャブ・標準形テンダー(右下)の比較。

       キャブ下の配管等も作り分けられています。



運転席側は旋回窓(左写真),助手席側はHゴム支持窓(右写真)になっています。

 


うちの鉄道では、客車から貨車まで何でも牽かせていますが、時折C623を従え、急行ニセコの前補機に入ることもあります。走りについては、目立ったクセもほとんど無く、たいへん良く走ります。C623と重連させても息の合った走りを見せてくれます。

 

 

【実車データ】 ※付属のナンバープレートは下記一覧に記載した番号の通りです。
D51北海道形ギースルエジェクター

番号  メーカー  新製年月  新製配置   最終配置  廃車年月  備考

241   苗穂     S14.12    追分      追分     S51.3    デフのステーにつらら切りあり。

    →S50.12.24に蒸機による最終営業列車となった夕張線6788レを牽引。この日は白ラインが入る。

345   日立     S15.1          長町      追分     S51.3

711   日立     S18.2          函館      追分     S50.6

953   汽車     S16.2         胆振縦貫鉄道 岩見沢一  S51.3     元・胆振縦貫鉄道のD5104で、

    →S19年7月に国鉄が買収。 S50.12.13にD51による最終旅客列車となった室蘭本線225レを牽引。

 

D51北海道形

番号  メーカー  新製年月  新製配置   最終配置  廃車年月  備考

320   日立     S14.11        函館      追分      S51.1

397   日車     S15.1          追分       追分      S51.3

467   汽車     S15.5          国府津     岩見沢一   S50.11

710   日立     S18.2     函館      追分            S51.1

 

【保存状況】
241  安平町鉄道資料館に煙室扉と動輪が保存

345  兵庫県太子町太子山公園にて静態保存(一般的なパイプ形煙突に戻されている)

953  豊浦町中央公民館前広場にて静態保存

320  安平町鉄道資料館にて保存、圧縮空気で自走可能

397  士別市つくも水郷公園にて静態保存

 

 

終わりに・・・
昭和50年の夕張線、実物の現役時代を見ることが出来なかったのが残念です・・・。(涙)

 

 

 

本日もご覧いただきまして、ありがとうございました。