ひみつの教養 | ふーちゃんのブログ

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私のブログは、離れて暮らす子どもたちと孫たちに向けて書いています。

こんばんわひらめき
 
 
 
 
今週また雪がチラつくらしいけど、
家の周りには春の気配がチラホラ。
地元の薬局に処方箋を送っていたのでお薬を取りに行きました。
「アバスチンもあと1回なんですね、がんばりましたね」
と若い薬剤師さんに言われてうれしかったニコニコ
 
 
 
 
 

 
 
 
 
小泉純一郎氏が衆議院初当選からの秘書だった人。
4人兄弟で自分以外の兄弟はみなさん知的障がい者。
幼少期から貧乏で苦労の連続だったらしい。

TV番組『そこまで言って委員会』のかつての常連さんで、

言質の端々に惹かれるものを感じていました。

 

 

飯島勲著ー2015年3月発行ー。

 

 

 

 

権力を握る教養

ベル組織の落ちこぼれの正しい扱いは、どっち?

小泉純一郎内閣、安倍晋三内閣に長くいた経験から、

組織を生き抜き、権力をつかむ方法を伝授する。

 

 

組織にいる限り、

上司や同僚、部下を自らの意思で替えることはできない。

では、組織の落ちこぼれに対しては、

あえて権限を与えるのか、飼い殺しにするのか、

どちらが正しい扱いだろうか。

 

 

正解は前者である。

明らかに能力不足の部下に大きな権限を与えて重用すると、

その部下は自分に対して敬意を払うようになる。

逆に、優秀な人材を重用しても、

本人は自分の実力だと思うだけで、

あなたに感謝しないどころか、

あなたのことを軽視するおそれがある。

人材登用は、敵か味方かどうかで行うのが現実的な知恵だ。

 

 

 

 

ベル職場内の敵味方をどこで見極めるか?

自分の組織で年齢差が5歳以内の人間は、

潜在的な敵なのか、もしものときの味方なのか、

どちらだろうか。

 

 

正解は「潜在的な敵」である。

小さなことが嫉妬の対象になり得るし、

人事の局面でも邪魔者になってくる。

よって、水面下では蹴とばし合いをする覚悟が必要になる。

相手にとっては自分が抹殺対象だったというのは、

よくあることだからだ。

 

 

逆に、5歳以上離れた先輩や後輩は、

自分の味方にしなくてはいけない。

先輩なら、自分を真っ先に引き上げてくれるかもしれない。

後輩なら、

退職後の再就職の世話をしてくれる可能性があるので、

大事に扱いたいところだ。

 

 

また、成果を上げる人事登用の秘訣は、

上司と部下には正反対の性格の人間を据えることである。

上司がよくしゃべり、よく行動する「動」のタイプなら、

その直属の部下・参謀には

冷静に物事を判断できる「静」のタイプを置くと、

組織がうまく機能する。

 

 

歴代最長の連続在任期間を誇る佐藤栄作元総理大臣は、

人事の能力を組閣で発揮した。

動の田中角栄、静の福田赳夫

という二人をうまく配置し競わせることで、

自民党の長期政権を盤石なものにしたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベル上司が「カラスは白い」と言ったら正しい返事は?

企業の多くが、いい人材の獲得に頭を悩ませている。

もし著者が入社試験をするとしたら、

「上司が『カラスは白いと思う』と言ったら、どう反応するか。」

という問いを就職活動生に答えさせるという。

 

 

著者の採点基準はこうだ。

ニコニコ笑って受け流すは2点。

「白いかもしれません」と弱い肯定をするのは5点。

「カラスは真っ白」と断言できれば10点だ。

 

 

著者なら「

白いカラスを連れてきて、

やっぱり上司の言うことは正しいと宣言する」という。

ここで「カラスは黒い」という人は組織に向いていない。

組織に理不尽はつきものだ。

上司が少しおかしなことを言っても、

笑って受け流さなければいけない。

 

 

どんな学生を採用するか迷ったときは、

面接の場で、

デタラメな人間だとわかる態度をとってしまう学生を採用するといい。

そうした学生は怒られ慣れているため、

入社後に失敗してもめげないからだ。

 

 

 

 

ベル小泉政権時代に大臣スキャンダルがなかった理由は?

週刊誌がスキャンダルを報道するのは、

スキャンダル情報が手に入った時ではなく、

相手が大臣になるなど有名になったときなのである。

 

 

5年5カ月続いた小泉内閣では、

政治とカネをめぐる問題は起きなかった。

その理由は、著者が閣僚候補のカネの問題を徹底的に調べる

「身体検査」があったからだ。

実は、政治資金収支報告書はいくらでも修正できる。

著者は、この特徴を利用して、閣僚候補の報告書から

怪しい領収書が見つかった場合には、

ただちにそれを修正させる「クリーニング」まで行っていた。

 

 

 

第二次安倍内閣の小渕優子経済産業大臣の辞任も、

批判が報道される前に、小渕事務所や経産省が

報告書を修正しておけば防げたに違いない。

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
メディアを動かす教養
ベル権力に近いのはどっち?
権力に近いのは、
表立ってトップに会う人と、
ウラでトップに会う人のどちらか。
 
 
正解は後者である。
小泉内閣の総理大臣首席秘書官として
「首相動静」をつくってきた著者からすると、
誰が何回、首相に会ったという数量的なデータよりも、
一緒に入ったはずなのに出てくる時間が違ったり、
入った時間が違っても一緒に出てきたりすることに着目したほうが、
真実に近づけるという。
 
 
たとえば、ある官庁の事務次官Aと、
審議官Bが一緒に首相の執務室を訪れたとする。
問題となるのは、
Bが上司であるAを差し置いて、
総理執務室に長時間滞在した場合だ。
AとBの力関係や、Bの専門分野、総理の関心に
思いを巡らす必要がある。
 
 
 
官邸で内密に動いている案件があるのかもしれないと
推理することもできる。
新聞に掲載された情報から、
本当の政治の動きを読み取るのがプロの仕事だ。
 
 
 
 
ベル組閣名簿は「補職辞令」に注目
日本のマスコミは、政策の中身よりも人事にしか関心がなく、
誰が入閣したとか、女性が何人だとか、
うわべだけの報道に終始している。
実は、新聞各紙が組閣の翌日に出す閣僚名簿から、
総理大臣の考えが透けて見えるものだ。
 
 
プロが注目するのは、
閣僚名簿の欄外に各閣僚の兼務・担当を記述した「補職辞令」である。
たとえば、麻生副総理・財務相は、
内閣改造の際に「デフレ脱却・円高対策担当」から
「デフレ脱却担当」へと補職辞令が変更された。
 
 
これは、円安へと誘導してきたアベノミクスに一定の効果があったので、
経済面ではデフレ脱却に集中したいという
決意の表れと読むのが正しいのだろう。
 
 
1人の閣僚がいくつの分野を担当するか、
担当分野に一貫性があるかなどから、
首相が本当に力を入れている政策を探ることができる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「上司がカラスは白いと言ったら正しい返事は?」
こうした24の質問にどう答えるかで、
政治的教養が問われるという。
 
 
物の見方や考え方に通じる「大人の教養」を、
クイズ形式でチェックできて興味深かったです。
「敵を作らずに権力を手に入れたい」
そんな野望を秘めたあなたにおススメの1冊です。
 
 
 
 
では、また明日^^
 
 
 
 

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