高校生最後の行事となったこの遠足。
人生最後になるかもしれない遠足。
どこに行こうかと考えたら、山を登ることになった。
そんなに高い山ではないが、
山なんて登るのは久しぶりだった。

遠足予算が一人あたま4.5kというばかみたいに金のある遠足だった。
どこぞの私立かと思うってしまうが、私立は今の時期遠足なんていかない。
今回比叡山を京都側からも滋賀側からも登った。
下見で京都側から、本番で滋賀側から登った。
まず、京都側のルートからみてみたいと思う。
比叡山に京都から近づこうとすると京阪電車のって叡山電鉄に乗り修学院という駅を目指す。
送信者 2013-06-02 |
修学院の駅からは音羽川という川を上り雲母(きらら)というところへ向かう。
送信者 2013-06-02 |
今回の記事は珍しく人が出てくる。主に背中のみの出演だが高校の友だちだ。
貴重な休日を削ってまで山登りに参加してくれた。
山の中腹まで登ってしまえばそこまでだったのだがそれまでがきつかった。
勾配が高く、足元も少し不安な山道だった。
送信者 2013-06-02 |
ただ登っている間に見えた景色は心安らぐものだった。
送信者 2013-06-02 |
天気がいいわけではなかったが、京都タワーぐらいは見えた。
登り始めて5分で休憩したり、友人とゼイハアゼイハアいいながらなんとか上り、叡山ケーブルの駅までやってきた。
5分で休憩したときは思わず都会っ子だなあと思ってしまったのは言うまでもないだろう
ここまでで1時間15分かかった。
送信者 2013-06-02 |
なんともかんたんな駅だった。
もともとの駅舎は老朽化でもしてしまったのだろうか。
中は綺麗な光でいっぱいだった。
送信者 2013-06-02 |
30分ほど休憩した後再び登りだした。
ここからの道は整備されていてただの坂道だった。
今までの苦労はなんだったのか。
頂上にはいかず、延暦寺を見てゴール。
送信者 2013-06-02 |
雨の降る延暦寺で汗まみれになった友人たちと一息ついた。
滋賀側から下る予定だったが、そんな気力もなく
坂本ケーブルを使い滋賀側に降りてJRに乗り京都駅を目指した。
送信者 2013-06-02 |
このケーブルカー、片道840円なのである。
JRで840円だと家からどこまでいけるのだろうか。
衝撃的な価格だったが、快適かつ車内からの見晴らしが良くて半分ぐらいは元とれたかなと思う。
送信者 2013-06-02 |
電車賃をけちり、JR京都から阪急河原町まで歩く。
友人曰くこの道が山登りよりきつかったらしい。
河原町でなんか食おうと思ったが、めったに外で食べないのとお金のないことから結局サイゼリヤに入った。
なんとも負けた気がするが全国チェーンの魔の手からは逃れられない。
送信者 2013-06-02 |
うまい。悔しいほどにうまかった。
299円のドリアでいいやと思っていたが、腹の虫に打ち負かされ肉に肉という最もカロリー摂取しそうなものを食べた。
帰りは阪急河原町から梅田、JR大阪から最寄り駅へと帰ってきた。
そして本番の比叡山登山遠足。
担任との協議し、結局本番では滋賀側から登ることになった。
このルートはある程度整備された坂道で女の子も何とか登れる程度ではあった。
このルートは京都側から登った帰りつかった坂本ケーブルの横道を登るルートだ。

レンズの汚れがくっきりと入っている。
家に帰ってきた時Macで写真を見て、ショックすぎて頭を壁に数回打ち付けた。
このレンズの汚れは後に心霊写真とまで呼ばれるようになる。
そう呼ばれたときはおもわず笑ってしまったが、これはもう結果オーライではないだろうか。
少し歩くと駐車場にでた。
ここまですべてアスファルト舗装がなされていたのには驚きだった。

なんとも言えないいい柵である。とてもいい色だ。

アスファルトがおわると次は坂道に石をひき、そこに段をつけた階段のようなものが現れた。
これを階段と呼ぶのであろうか。いささか疑問である
この階段を担任(現役アメフトプレイヤー)と陸上部部長(女の子)がどちらが速く登れるかと勝負していた。
この階段状の坂を全力で登る彼女はすごい。普通に登ってもこけそうになるのだが、軽やかに登っていた。
勝負の結果は担任(現役アメフトプレイヤー)の名誉に関わるため伏せておこうと思う。

こんな道をてくてく登る。
京都側は平坦な道が何箇所かあった気がするが、滋賀側ルートではほんの数回しかお目にかかることはなかったように思う。

木々の間からは琵琶湖が何度か見れた。
この日は雲も少なくいいお天気でよかったのだが、風もなく、常に汗が出るように暑かった。
仏像・・・だろうか、詳しくないのでよくわからないが、像のある所で10分ほど休憩した。
それに加えてこんなものもおいてあった。

どこからともなく現れたおじさんが合掌し頭を下げていたので、なにかすごいものなのだろう。
ここからまたアスファルトが始まる。
車が登れるようにアスファルトをひいてあるのだが、この勾配は車すべらないのだろうか。


廃液に鉄分でも混ざってたのだろうか。綺麗な橙色の壁だ。

延暦寺に到着。
朝の9時半から登りだし11時半ぐらいについた。
集合写真を撮り、国宝の根本中堂を見学させていただいた。
根本中堂の中は実際見てもらったほうが言いたいことがわかると思う。
「ほあ」ってなる。(笑)
お香の煙が立ち込めていて、窓からの光が煙を照らしていて、静かで、重い。でも美しい。
ほんとに何を言っているのかよくわからないけどそんな感じだった。
こんな所でどうして武装なんてしようと思ったのかよくわからないぐらい美しい所だった。
比叡山からさらに上り頂上をめざす。

ここからは2kmもない。ほんの少しの時間でついた。

頂上は以前遊園地だったらしいが、今ではそれが潰れて違う施設になっている。

琵琶湖の端っこが見える。
頂上からは貸切バスで滋賀側の麓、坂本を目指す。
というわけで頂上から麓まで道があるのだけれど、この道がヤバイ。
やばいって何がヤバイのかって言うとその料金だ。

大型/奥比叡~比叡山/9,250円・・・・もしかすると坂本ケーブルは安いのかもしれない。

お昼ごはんは比叡山の滋賀側の麓にある鶴喜屋さんで、名物の蕎麦をいただく。
これがまたうまい。

蕎麦のコシが強いのなんの。蕎麦ってこんなんなんすね。
そしてお店の雰囲気。

これがまた最高なのだ。
風通しがよく小一時間昼寝したいところだった。
雰囲気がいいのもそのはずでこのお店の建物が登録有形文化財だった。

おいしいごはんとおいしいふうけいでお腹がいっぱいだった。
お昼ごはんの次は京都市街をへ向かう。
登山だけではなんだろうと無理矢理組み込んだがその結果が滞在時間1時間だ。
1時間という時間は観光にとって短い、むしろ何をしろという言うような時間だったがそこをなんとか現代のチカラ(スマートフォン)を駆使して乗り切るのが現代っ子。
僕は友だち四人とともに甘いモノを食べに行くことにした。(※全員男子です)
下調べもなしに現地に乗り込みとりあえず歩くとこんなトコロに出た。

大阪住みではあるが京都には数えるぐらいしか来たことがないのでここがどこかも分からないが、バスを降りた近くに祇園四条の駅が見えたから、ここは祇園なのだと思った。
「ここがうわさのGION…」そんな風に思いながら歩いていたがどうやらこの街は苦学生に牙をむくらしい。
パフェは1200円越えがデフォで、「近江牛 1万5千円」、店名だけのお店とか、もう山登ってきた高校生が行っていい所ではなかった。

そんな中でもGoogle先生は僕達に手を差し伸べてくれる。
付近のパフェ屋さんをおしえてくれた。

「日本一辛い黄金一味」なるのぼりが立っていてこれは面白そうとチラッと店先をみると
「2階 甘味処」と書いてある。そしてメニューには「抹茶パフェ 880円」の文字が。
今冷静に考えるとこの880円も相当高い様な気もするがそれは気にしてはならない事項であろう。
「なんで辛い一味屋さんの上で甘いモノをたべるんだ…」と疑問に思いつつも入った。
何故ならばこの時既に滞在時間残り25分を切っていた。
応対してくれたおばさ…おねえさんはいかにも京都の女の人だった。
取り急ぎ抹茶パフェx4とあんこの食べれない友人は抹茶と何かのセットを頼んでいた。
時間のことを話すと急いで作っていただけた。なんでも言ってみるものだなと思った。
待つことほんの数分。
パフェが出てきた。

これがまたうまい(2回目)
パフェなんてくら寿司レベルでしか食べたことのない俺はいろいろうますぎた。
あんこ、黒豆、抹茶のわらび餅、しらたま、栗、バームクーヘン、生クリーム、抹茶ソフト、抹茶ゼリー、抹茶アイス、コーンフレーク・・・
すべてが美味しかった。コーンフレークで不味いって何と言われると困るが、少し溶けたアイスと混ざって、少しアイスが染み込んでいるがコーンフレークの食感がよかった。
抹茶アイスもこれまたうまい。抹茶アイスなんて爽でしか食べたことのないレベルなのだけれど、そんなものとは比べ物にならず、ほうじ茶渋みのような渋さが後味に残って大変美味しかったのだ。
わらび餅も一つだけだったがよかった。
わらび餅風わらび餅をよく食べる僕にとってはわらび餅を食べるのは久しぶりで、「ああ…わらび餅ッ」と言わざるを得なかった。
食べに行った友だちのメンツがメンツばかりにいろいろ話しつつ京都の午後を楽しみたかったのだが食べ終わってみれば集合の5分前。
笑うしかなかった。
甘味処のおねえさんにお礼をいい、そそくさと逃げるようにバスに戻った。
帰りは豊中あたりで渋滞に巻き込まれたが、そこにたどり着くまでのバスの運転手さんの速すぎる運転でフォローし、帰阪予定時刻ピッタリに帰ってきた。