周囲のせいで目立ち切れないおっさん達/龍三の残り4人の子分たち【龍三と七人の子分たち】 | だからおっさん最高だって言ってんだろ

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龍三と七人の子分たちスペシャル、今回は異例の4人まとめて紹介です。

なぜかって…?残りの4人は前の主人公と子分3人に比べてパンチが弱いからです。。

本来はおっさんブログ執筆者としてどんなおっさんにも等しく愛を注ぐべきなのですが

そもそも「龍三と〜」は12話でそれぞれのキャラを魅せる萌えアニメとかじゃないので

111分の中でおっさん達のキャラを全員見せて話をも展開させるには無理があるのです。

てな訳で今回は「周囲が濃くて目立ちきれなかったおっさん」回です。なんか可愛いね。

 

 

ステッキのイチゾウ(坂本一三)

まんまステッキを持っているおっさんです。彼だけ和服でちょっと得した気分(?)。

この映画はおっさんの多様性にかなり気をつけているので、見ていて飽きませんね。

ステッキの中には仕込み刀があって、これが錆付いていないところからも

多分大事に手入れをしているんだろうな…という感じがして余計に愛しいですね。

とはいえ、このステッキはシケモク拾うのにしか使われていません。

ていうかシケモク拾うためにわざわざ銃刀法違反のリスクを犯さないで欲しい。

 

 

五寸釘のヒデ(石田英雄)

この映画では持病があったり死にかけてる人が結構出て来てハラハラするんですが

ヒデも心臓病があって、抗争なんて出て来ないで家で大人しくして欲しい系人材です。

彼も血の気が多いヤクザの出身なんで普通に五寸釘(腰巻に仕込んである)を投げます。

彼は早撃ちのマックと違い、すごく心配な見た目ですが腕だけは確かです。

ほとんど教師のチョーク投げみたいな勢いでバンバン投げるので辞めて欲しいですが。

どうやって五寸釘を調達してるんだろう。謎だ。

 

 

カミソリのタカ(佐藤隆典)

介護施設でご飯食べてるかなんかのシーンが初出という強烈な爺さんキャラです。

そしてカミソリは自分の相棒なんですが、普通に髭剃りに使ってました。

ていうかそれで顔切ってた気がする。大丈夫さがどこにもない。怖い。

切れるカミソリより切れないカミソリの方が危険だとよく言いますが、

最初のシーンで髭剃りを失敗している時点で彼自身のスキルにも不安があります。

でも個人で見るとかなりハンサムなので正直もっと活躍して欲しかった。

 

 

神風のヤス(安田敏男)

ヤスって名前の奴がヤバいっていうのは蒲田行進曲の頃からわかっているのですが、

このおっさんも漏れなくヤバいです。明らかに誰よりも関わるのが面倒なタイプ。

いわゆる右翼系として描かれているのですが、完璧にそれが自己表現と混同しており

がなりたてるパワフル元気系として描かれています。厄介の100乗みたいな人です。

あと自分を特攻志願兵だったと思い込んでてすごい可愛い。

この人終戦直前に生まれたとかそういうアレですから、

ここにも早撃ちのマックみたいな捻れた強固な憧れを見ることができます。

 

 

文章量は少ないとはいえ、やっぱり4人って濃いですね。

おっさんが100人いれば100通りの人間性がある訳ですからね。。なんて素敵なんだ。

彼らも1人1人向かい合って付き合えば、もっと魅力を掘り下げられるのでしょう。

思わず出てしまう過去のトラウマとか、隠しておきたい弱みとか……はあ…知りたい…。

しかし私達に許されている111分では、彼らの壮絶な過去は知りようがないのです。

ヤクザの親分とか2番手とかが集まってる訳だから、そりゃドンケツ並に面白い筈ですが

過去編が作られるには龍三達のスピンオフドラマとかコミックとかが出るしかあるまい。

 

という訳で龍三と七人の子分たちはこれで終わり…ではありません!

本作には安田顕演ずる悪役や、北野監督自ら演ずる刑事、そして何より龍三の息子など

最高の、正におっさん世代がわんさか出てくるのです。天国なのです!!

明日からはそういった素敵な悪役や脇役達を1人ずつご紹介します。お楽しみに!



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