お前のやってることはおっさんだ/松野トド松(23歳?)【おそ松さん】 | だからおっさん最高だって言ってんだろ

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ここ数年の間、いくつもの女性向けアニメがセンセーションを起こしました。
去年は「ユーリ!!! on ICE」、その前は「おそ松さん」という具合に。
しかし悲しいことにこれらのアニメにおっさんは殆どというほどメインで存在しません。
せいぜいヴィクトルの前のコーチ・ヤコフとか、おそ松さんならデカパンとかです。

…にも関わらず、私は2016年初頭に「トド松はおっさん」という暴論を吐いていました。
おっさん愛はここまでくるともはや迷惑という話ですが、この場所は私の独壇場。
心ゆくまで「トド松おっさん説」を叫ばせていただきましょう。今回は長いよ。


私はそもそも「おそ松さん」でトド松が一番好きだったんです。可愛いし。
あの、100%の計算の上で成り立っている可愛さを、メッキと知りつつ愛していました。
彼は自らをショタ系キュートボーイとして演出することに長けていました。
が、ある日突然私は気づいてしまうのです。トド松の本質はショタではないと。

因みにここから先は「おそ松さん」ED曲「SIX SAME FACES〜今夜は最高!〜」の
トド松バージョンの歌詞を把握されていた方がわかりやすいかと思います。
知らないという方はこちらからご参照ください。→http://petitlyrics.com/lyrics/1169321


私達は皆、最初にトド松を目にした時に奴をショタと認識したはずなのです。
あの猫みたいな口も、媚びた目線も、ちょっとだけ大きい黒目も、F6の時のキャラも
全部彼自身を「こいつはショタキャラです」と表す記号として機能していました。
 更には彼は自身の語りがある前述のED曲でも
「甘えていい?」とか「ねえ、僕を選んでよ」とか甘えん坊キャラで通してます。

しかしよく考えろと。実はトド松は何も甘える必要がないくらいに既に余裕があるのです。
普通「甘える」というのは必要があって発生します。
すなはち「いつも自分は苦労しているから」「あなたにしか隙を見せられないから」
というバックボーンがついて初めて「甘える」は発生しうるのです。
「単に状況を利用する」という意味での「甘える」も言葉の定義にはありますが
その場合の「甘える」というのは、先ほどのような言葉をもってして発生しません。
ただただ状況に甘えているだけという場合、そこに特別な断りは必要ないのです。

そこでトド松。彼は別にそんなに苦労してないですね。まあツッコミはしてますが
一番ツッコミ疲れてるのは多分チョロ松だし、何気に一番気を使ってるのはカラ松だし
(個人の意見なのでまあ諸説あると思いますが、とりあえずトド松は特に苦労してない)
それでも彼が「甘えていい?」と言うのは、それが単なる口説き文句だからです。
そういうこと言うと母性本能をくすぐられる女性がたくさんいるって知ってるからです。


末弟というのはただでさえ大事にされるものです。そして面倒を見る下もいない。
結果的に必然的に彼には余裕ができ、合コンで「やっとゆっくり話せるね」と
相手の女子を気遣うような一言から会話を始められるようなスキルすら手に入れています。
女子が男性に求めるひとつに「余裕」というものがありますが、
末弟ゆえにそれを手に入れられているのがトド松です。

そして、それだけ余裕なのに「甘えていい?」のボディーブロー。
彼は「僕は余裕があるよ」という事と「でもあなたには甘えたい」を
両方プレゼンして生きているのです。
ハイ。ここでやっと入ります。これがなぜおっさんと言われる所以なのか。


まずですね、おっさんにあるのは「余裕」です。
少なくとも女を1人抱いたことがあるかないかくらいの若者に対して
おっさんというのは、良くも悪くも女慣れしていますから、スレてます。
そしてスレてるというのは、言い換えれば(女子から見れば)余裕があるということです。
若い女子に対してある一定のテンプレートも控えているし、
やっていい事と悪い事も過去の経験からわかっています。

その結果おっさんが女子にどう対応するかというと
「余裕がある」という態度を表すのは当然として、距離を詰めるために弱みを見せます。
すなはち「でも俺でも、寂しいことがあるんだぜ」みたいなやつです。
「お前にだけは甘えたい」ってやつですね。
今までこういうおっさんに引っかかってきた女子を本当によく見てきましたし
ドラマにも映画にも溢れていますので、おっさんが好みじゃない女子は気をつけろよ。


つーーーーわけで、トド松はおっさんの使う女子口説きテクをそのまま使っているので
奴はおっさんなのです。そりゃ私が好きになるよ!!!!!暴論かもしれんけどね!!
因みに、これに対して恐ろしいのはイヤミの「誰が誰でもおんなじザンス」という叫びで
これが一番痛々しく響くのはトド松だと個人的には思っております。
彼の「何だかんだ自分が一番」志向をささやかに表す「選んでよ」発言は
正にこの叫びで崩壊するわけですからね。
そう、結局口説きがテンプレという意味ではトド松の代わりはいくらでもいるわけです。
強く生きろよ、トド松。


すごくない?長い。大丈夫かこんなに暴言を書き連ねて。
でも本当に、この「外壁を綺麗にまとめているが内面を深く見つめていない」という状態は
彼がある日自らの内面の空虚さに気づいた途端に破綻するのではないかと思うと
恐ろしいわかわいそうだわで守ってあげたいですね。甘えていいよ!トド松!
それがお前の戦略でも構わないさ!!!!!って気持ちになります。あー切な。

今日も、憐れみと愛は表裏一体みたいな話になってしまった。
そしてまた二次元だった。次回は三次元がやりたい。
どうぞお楽しみに。