明日も昨日もないという生き方/沢田マサトシ(45歳)【ドンケツ】 | だからおっさん最高だって言ってんだろ

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1月ももう下旬ですがあけましておめでとうございます。
更新がなかなか集中的にできないまま、
最近は様々な方から「読んでます」と言われて恐縮しきりの当ブログですが
この前数えてみたら「ブログに書きたいおっさん」リストが105件あったので、
多分そうそう簡単に閉じはしないと思います。
どうぞたまに覗いてやってください。

実は本当にこうして更新していなかった場合にもリストは増えに増え続けており
どこから手をつけるか大変迷ったのですが、今日はこれで行きましょう。
少年画報社発行「ヤングキング」で連載されている「ドンケツ」より、ロケマサです。


「ドンケツ」は完璧な暴力系ヤクザ漫画で、話の8割は喧嘩してる漫画です。
私も取引先に勧められなければ読まなかったのですが、
主人公のロケマサは45歳だし、他の登場人物もおっさんばっかりだし
私のために描かれたんだなこりゃということですっかりハマってます。
そうか…ヤクザ漫画はおっさんばっかりなのか…良いことを学んだ…。

今回取り上げる「ロケマサ」は本作の主人公ですが本名は沢田マサトシ。
「喧嘩相手の所に単身ロケットランチャーを打ち込んだ」ことから
ロケマサと呼ばれているちょっとヤバい人です。これで45歳。
まあね、ロケットランチャーを突然出すおっさんと言えば両津勘吉だってそうですが
あっちは警察でこっちはヤクザです。いいね。勝負してほしいね。。

ロケマサは45という良い年をしていながら喧嘩が大好きなためいつまでも下っ端で
とにかく揉め事に頭を突っ込んでは腕試しして周り中かき回す人です。
簡単に言えば「俺より強い奴に会いたい」系で、まあタチの悪すぎる悟空ですね。
ウシジマくん始め「漫画の主人公になるグレ系はワンパンマン並に強い」という
暗黙の了解がありますが、もちろんロケマサもランチャーが無くても強いです。


そんなロケマサの何が良いのかと言えば「意外な弱み」でも「たまに見せる涙」でもなく
(まだ3巻までしか読んでないけどそういうのがあるか自体謎)
美学を貫き通す男がもう45である、というその事実です。
正直何度もこのブログで申し上げてきたように「48歳以下は若者」が私のスタンスですが
多分そう遅くなくヤクザの世界に足を踏み入れ喧嘩大好き一本でやってきた男が
もう45であるというその事実に、もう半生を見る思いなんですね。何てリアルな数字だ。

彼の生き方はそのまま「強い奴に突っ込んで行く」ということだけなので
その異名以外に多分残せるものは多くなく、その日限りの生き方をしています。
世の中の45歳と言った時に、そこには社会的な責任とか色々あるんですが
責任とか大人としての自覚とかを全部力づくで排除し続け今のロケマサがいるわけですね。

彼は「今」こそが人生ですが、年齢は「お前は45年の人生を重ねている」と伝えている。
この残酷さと、それすら押しのけそうなロケマサの人生への態度が
どう逆立ちしても私たちには真似できない彼の魅力です。
何の未練もない人生と言えばそれまでかもしれませんが、その境地はそう甘くありません。
だから私達はロケマサに限らずヤクザものに魅力を感じるのかもしれませんが。


あとこの漫画はロケマサの強さにビビるおっさんヤクザ達も超可愛いので見て下さいね。
「ロケマサの兄貴怖いからイヤだなぁ」とかこぼすヤクザは本当に可愛いです。

次回は何にしよう。のらりくらりとリストをこなしていこうと思います。
どうぞお楽しみに。