歌謡パレードの感想(1989年5月16日放送) | 歌謡曲と叙情歌を語る

歌謡曲と叙情歌を語る

歌謡曲や叙情歌を中心にいろいろ語ります。

憧れのハワイ航路/森進一、石川さゆり、山本譲二、シルビア、綾世一美
有楽町で逢いましょう/山本譲二
恋のフーガ/石川さゆり、シルビア
ブルーライト・ヨコハマ/シルビア
湯の町エレジー/森進一
365歩のマーチ/
森進一、石川さゆり、山本譲二、シルビア、綾世一美
石狩挽歌/石川さゆり
好きになった人/綾世一美
小指の想い出/シルビア
夢芝居/森進一
また逢う日まで/尾崎紀世彦
天城越え/石川さゆり
えくぼ/山本譲二

海よ 悲しみも連れ去って/イェ・アイリン

音無川/綾世一美
冬の桑港(シスコ)/森進一

 
この回のテーマは「誰でも知ってるイントロ名曲」。イントロを聴いただけで、なんの曲かわかっちゃうという、イントロが特徴的な曲が取り上げられました。と言いましても、今の若い人にはイントロだけ、というか、曲自体わからない曲がずらっと並んでおりますw「天城越え」は若い人でもご存知な方は結構いらっしゃるかもしれませんが、「湯の町エレジー」あたりだと、若い人は???かもしれません。何せ戦後間もないころの曲ですから。ご高齢な方ですと、あのイントロを聴いただけで、ピンとくる曲なのですが。逆に若い人で「湯の町エレジー」ご存知な方いらっしゃいましたら、褒めてあげますw?
 
圧巻だったのは尾崎紀世彦さん。名曲「また逢う日まで」をお歌いになりました。歌謡パレードには毎回実力のある方がご出演されましたが、尾崎さんの歌唱はやはり引き込まれるものがあります。昭和46年の大ヒット曲で、司会の杉浦圭子さんが「テレビをつけると、この曲が流れてくる」と仰っておりました。すると尾崎さんは「最初はいい歌だなと思っていたが、何回も歌っているうちに『また、この歌をうたわなきゃいけないのか』って思うようになった」と苦笑いをされていました。それだけ人々に愛された曲なのでしょう。
 
石川さゆりさんの「天城越え」は1989年の5月時点で、石川さゆりさんの歌で好きな曲ナンバーワンに選ばれたそうです。すごいですね。令和になっても歌い継がれ、今の若い子でも知っているのですから。名曲は時を越えるのですね。ちなみに、この曲を制作したスタッフは、あまりの曲の難しさに、カラオケで歌われることはないだろうと思っていたそうです。そんなスタッフの予想に反して、のど自慢でもよく歌われるようになったのだから、この曲はやはり何か人を惹きつける魔力みたいなものがあるのかもしれない。
 
台湾からイエ・アイリンさんという女性の歌手がご出演されました。台湾の映画の主題歌をお歌いになりました。映画の舞台はある小さな漁村。漁に出た夫が海で遭難したため、残された妻と幼い子供は漁村を離れ、海とは縁のない生活を過ごしました。しかし子供が成長し、漁師になりたいと言い出し、海を出たまま帰らぬ人となったのです。残された母親はその不幸が信じられなくて、毎日海辺に佇んで息子の帰りを待つという内容だそうです。