飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる
NEXT5コンサルティングの雑賀です。

人件費管理で重要なのは、月間予算だけを見て判断しないことです。

まず行うべきは、月間の予算売上と予算人件費を、単純に均等配分するのではなく、曜日ごとの売上傾向や前年実績を踏まえて、現実に即した「日割り予算」へ落とし込むことです。

例えば、月間売上予算が1,000万円であっても、すべての日を一律に配分するのではありません。

週末は高め、平日は低めに設定し、さらに前年の同曜日の売上実績を参考にすることで、より精度の高い日別売上予算を作ることができます。

この日割り売上予算が、その日に目指すべき基準となります。

次に、人件費も同じ考え方で日割り管理を行います。

月間売上1,000万円、人件費率25%であれば、

月間予算人件費は250万円です。

さらに、先月の平均時給実績が1,500円であれば、

250万円 ÷ 1,500円=約1,667時間

となり、月間で使用できる計画労働時間が算出できます。

この計画労働時間を、曜日ごとの売上予算や前年実績をもとに配分し、

忙しい日は多く、閑散日は少なく設定します。

つまり、その日の売上予算に対して、

計画どおりの労働時間で店舗を運営できているか

を毎日確認することが、人件費管理の基本です。

人件費率だけを見ていても、現場では何を改善すればよいのか分かりません。

重要なのは、

・売上予算
・計画労働時間
・実績労働時間

この3つをセットで管理することです。

もし実績労働時間が計画を上回っていれば、その原因は何なのか。

売上不足なのか。

人員配置なのか。

オペレーションの非効率なのか。

原因を分析し、改善につなげることがマネジメントです。

店長が毎日見るべき数字は、人件費そのものではありません。

「計画労働時間」と「実績労働時間」の差異です。

この差異を毎日確認し、売上と労働時間をセットでコントロールすることで、人件費率は安定し、利益の残る店舗運営が実現できます。

人件費管理とは、単なるコスト管理ではありません。

日々の数字をもとに、最適な店舗運営を設計し続けるマネジメント活動なのです。