飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる
NEXT5コンサルティングの雑賀です。

飲食店において「チェーン店」という言葉に、明確な法律上の定義はありません。

一般的には、同じブランド、同じ商品、同じサービスを複数店舗で展開し、どの店舗でも一定の品質を提供できる状態を指します。

私は、一つの目安として「同一ブランド10店舗以上」でチェーン店と定義しても良いと考えています。

しかし、本質は店舗数ではありません。

重要なのは、「再現性」があるかどうかです。

例えば3店舗であっても、

・QSC基準が整備されている
・教育マニュアルがある
・評価制度が運用されている
・数値管理の仕組みがある

このように、誰が運営しても一定の品質を維持できる仕組みがあれば、十分にチェーン経営と呼べる状態です。

反対に、10店舗以上あっても、

・店舗ごとに味が違う
・サービス品質にばらつきがある
・店長の力量だけで成り立っている

ような状態では、本当の意味でチェーン化されているとは言えません。

飲食業界では、

「3店舗までは人で管理できるが、3店舗を超えると仕組みが必要になる」

と言われています。

店舗数が増えるほど、経営者がすべての店舗を直接管理することは難しくなります。

だからこそ、

・QSCの基準づくり
・教育マニュアルの整備
・人時売上などの数値管理
・人事評価制度
・週次ミーティングによる改善活動

などを標準化し、誰が担当しても同じ品質を提供できる環境をつくることが重要になります。

チェーン店の定義とは、単に店舗数の多さではありません。

「誰がやっても同じ結果を出せる仕組みを持っているか」

そこにチェーン経営の本質があります。

店舗数を増やすことを目的にするのではなく、再現性を高めることを目的にする。

その積み重ねが、持続的に成長できる飲食チェーンをつくる土台になるのです。