飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる
NEXT5コンサルティングの雑賀です。
讒言(ざんげん)とは、事実を歪めたり一部だけを切り取って伝えることで、特定の人の評価を下げるような報告を上司や経営者に伝える行為を指します。歴史上の権力争いで語られることが多い言葉ですが、実は企業や組織の中でも起こり得る現象です。
讒言が起こりやすい組織には共通した特徴があります。それは、事実や数字よりも「誰が言ったか」で判断が動く組織です。本来であれば、成果や行動によって評価されるべきところが、人間関係や印象によって左右されるようになると、意思決定は少しずつ歪んでいきます。
こうした現象は、特に勢いよく成長している会社で起こりやすいと言われています。組織が拡大し、役職やポストが増えていくと、それに伴って出世競争も激しくなります。本来であれば成果で競うべきところですが、中には他人の評価を下げることで自分の立場を上げようとする人が現れることもあります。
その結果、社員同士の信頼関係は徐々に薄れていきます。誰が何を言っているのかを気にするようになり、本音の情報共有が減っていきます。現場の課題や改善点が正しく上層部に届かなくなり、組織の意思決定は徐々に鈍っていきます。見えないところで、組織の健全性が損なわれていくのです。
だからこそ、経営者やリーダーには情報の受け取り方が求められます。一つの報告だけで判断するのではなく、現場の状況や数字、複数の視点から事実を確認する姿勢が必要です。誰の言葉かではなく、何が事実なのかを見極めることが重要です。
公正な判断を積み重ねていくことは、時間のかかる作業かもしれません。しかし、その姿勢こそが組織の信頼を守り、健全で強いチームをつくる基盤になります。組織の文化は、リーダーの判断の積み重ねによって形づくられていくのです。
