「飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる」NEXT5コンサルティングの雑賀です。

私は、飲食店の成長に必要な仕組みを導入しながら、管理職の育成を担う社外営業部長という立場で現場に関わっています。飲食店の成長は、才能や根性論で決まるものではありません。決定的な差を生むのは、仕組みが整っているかどうか、そしてその仕組みを正しく動かせる管理職がいるかどうかです。

管理職とのセッションで、まず徹底的に向き合うのが「言葉の精度」です。だいたい、たくさん、いい感じ。このような曖昧な表現が現場に残っている限り、正しい判断も改善も起こりません。数字はいくつか、期限はいつか、頻度はどれくらいか、基準は何か。言葉を定義し、共通認識に落とし込むことで、思考は整理され、行動は揃っていきます。言葉が曖昧な組織ほど、判断は属人化し、成果は再現されません。

次に重視するのが、質問を正しく理解する力です。聞かれていることと、答えていることがズレている管理職は決して少なくありません。前提条件は何か、目的はどこにあるのか。質問の意図を捉え直すことで、思考の順序が整い、無駄なやり取りや行き違いが一気に減っていきます。これは頭の良さではなく、思考の訓練の問題です。

仕組みやルールは、作っただけでは機能しません。実際に現場で回り続けるかどうかは、管理職の運用力に大きく依存します。だからこそ、私は報連相に強くこだわります。上司が逐一確認しなくても状況が把握できる報告、求められる前に必要な情報を先回りして届ける視点、部下の抜け漏れを前提にした繰り返しの設計、そしていつでも相談できる空気をつくる上司の振る舞い。これらが揃って、初めて組織は安定します。

これらは決してセンスの問題ではありません。すべて習慣と設計の問題です。管理職が変われば、現場の空気が変わり、行動が変わり、数字が変わります。飲食店の成長とは、仕組みと人材が同時に育っていくプロセスそのものだと、私は考えています。